営業施策

より便利なサービスの提供と、さらなる需要の喚起をめざして

営業施策概要

JR東海では、より多くのお客様に東海道新幹線・在来線をご利用いただけるよう、さまざまな取組みを行っています。
取組みは多岐にわたりますが、主に「東海道新幹線・在来線の利便性向上」、「観光需要の喚起」の二つの取組みに分けられます。

利便性向上のための取組み

エクスプレス予約、スマートEX

東海道新幹線の利便性を向上させることを目的に、ネット予約&チケットレス乗車サービスである「エクスプレス予約」「スマートEX」(以下、「EXサービス」)の利用拡大に取り組んでいます。
EXサービスとは、パソコンやスマートフォンから希望の指定席を事前に予約すれば、専用のICカードやお持ちの交通系ICカード等を自動改札機にタッチするだけで新幹線にご乗車いただけるサービスです。スケジュールが急に変更になった場合でも発車前なら何度でも手数料無料で列車の変更が可能です。駅窓口に並ぶ必要がなく、お客さまの予約・変更・乗車までのトータルの移動時間を短縮でき、東海道新幹線の利便性を高めています。ビジネス等で頻繁に新幹線をご利用されるお客様向けには、一年中おトクな会員価格でご利用いただける会員制の「エクスプレス予約」を提供しています。帰省や観光目的、訪日外国人の方など、普段あまり新幹線をご利用にならないお客様にもネット予約・チケットレス乗車サービスをご利用いただけるよう、年会費無料の「スマートEX」を提供しています。普段お使いのクレジットカードや交通系ICカードを登録することで即座にご利用いただけます。
両サービスともに多くのお客様にご利用いただいており、「エクスプレス予約」は会員数が約387万人、「スマートEX」は登録者数が約409万人(いずれも2020年11月末現在)で、2019年度の 両サービスをあわせた指定席に占めるネット予約の割合は全体の4割を超えています。
また、2021年3月からは、訪日外国人向けQRコードによるチケットレス乗車サービス、複数人でのご旅行の際のチケットレス乗車サービス、遅延が発生した列車の指定席予約・変更サービスの提供を開始しました。さらに、2022年春には、東京から鹿児島中央までチケットレスでシームレスに新幹線をご利用いただけるよう、EXサービスの九州新幹線(博多~鹿児島中央間)へのサービスエリア延伸を予定するなど、EXサービスの利便性向上に取り組んでいます。
これらの取組みを通じて、EXサービスの利便性をさらに高め、「東海道新幹線の乗車はネット予約&チケットレス乗車が当たり前」という機運を醸成するとともに、中央新幹線開業に向けて、より便利で効率的な販売体制を構築していきます。

「スマートEX」ポスター
スマートEXのご利用イメージ

交通系ICサービスの充実

JR東海では、2006年11月の交通系ICカード「TOICA」の導入以降、利用エリアの拡大、相互利用の拡大、電子マネー機能の追加などに取り組み、2013年3月には主要な10の交通系ICカードによる全国相互利用サービスをスタートしました。
これにより、いずれかの交通系ICカードをお持ちいただければ、各事業者のエリア内における鉄道・バスなどへのご乗車が可能になりました。
また、お客さまの決済手段として電子マネーの利用機会が拡大していることから、利便性向上を目的として、2015年3月より東海道・山陽新幹線の車内販売でのお支払いに交通系電子マネーをご利用いただけるサービスを導入するなど、サービスの向上を図りました。
2019年3月には、TOICAのご利用エリアをさらに広げ、指定席券売機でのTOICA定期券購入を可能にしました。
さらに、2021年3月には「SuicaエリアとTOICAエリア」「TOICAエリアとICOCAエリア」をまたがる区間のTOICA定期券やTOICA FREX定期券の発売を開始するなど、さらなるサービス拡充を行いました。今後も、お客様の利便性向上に取り組みます。

観光需要喚起のための取組み

「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン

「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン「石庭編」ポスター(大徳寺大仙院)
「そうだ 京都、行こう。」でおなじみの京都キャンペーンは、当社で最も息の長いキャンペーンであり、TVCMやポスターなどを通して、首都圏・中京圏から京都への観光需要喚起に取り組んできており、桜や紅葉といった四季折々の風景に加え、歴史や文化などにも触れ、幅広い層のお客さまに向けて奥深い京都の魅力を発信しています。
具体的な旅行商品としては、旅行会社各社と協力して、東海道新幹線の速達性やフリークエンシーを最大限に活用した日帰り型や宿泊型などのバラエティに富んだ商品ラインナップを展開し、さまざまなニーズに応えています。

「Shupo[シュポ]」キャンペーン・観光列車・さわやかウォーキング

在来線特急列車のご利用促進を目的として、当社沿線の観光資源をご紹介する「Shupo[シュポ]」キャンペーンを地元の方々と連携して展開しています。また、人気の秘境駅を巡る「飯田線秘境駅号」などの観光列車の運行や当社沿線の観光スポットを歩いて巡る参加費無料の「さわやかウォーキング」などを開催しています。1991年に開始した「さわやかウォーキング」は、参加者や地元の皆さまから人気のイベントとして定着しています。

「Shupo[シュポ]」
キャンペーン
パンフレット
「さわやかウォー
キング」
ポスター

その他ターゲット別施策(「50+(フィフティ・プラス)」・「ファミリー車両」)

ターゲット別施策として、「50+」や「ファミリー車両」を展開しています。
「50+」は、時間に比較的ゆとりがあり、旅行需要が高い中高年層をターゲットに、会員のお客様には、会員誌やWebを通じて、ジェイアール東海ツアーズが企画する専用の旅行商品をご案内しています。
「ファミリー車両」は、夏休みや冬休みなどの帰省・旅行シーズンの「のぞみ」に、お子様連れのお客さまに限定した専用の車両を設定し、さらに「プラス1席」をお付けすることで周りに気兼ねなく、ゆったりと東海道新幹線をご利用いただけるファミリー向けの旅行商品です。リピーターのお客さまも多く、年々ご利用も増加しています。

訪日外国人旅行者向けの取組み

周遊きっぷ
チラシ

「スマートEX」の訪日外国人向けサービス「Tokaido Sanyo Shinkansen Internet Reservation Service」として、英語版ウェブサイト及び専用のスマートフォンアプリでのサービスを展開しています。これにより、世界各国・地域から、出発前に自国で予約が可能となるなど、より便利に、気軽に東海道・山陽新幹線をご利用いただけます。
旅行商品については、沿線の自治体や他の交通事業者等と連携し、「高山・北陸」等の訪日外国人のお客様に人気のエリアを対象とした周遊きっぷを販売しています。このほか、旅行会社と共同で「FLEX JAPAN」ブランドを立ち上げ、往復の新幹線と宿泊や現地観光とセットにした「The Shinkansen Tour」等、東海道新幹線を利用した旅行商品を展開しています。
旅行需要の取り込みにあたっては、当社の訪日外国人のお客様向け商品を集約したポータルサイト「Central Japan Shinkansen/Train Portal」を運営しています。
これらの取組みに加えて、案内の充実を図るため、タブレット端末等を用いた放送、運行情報を充実させた当社ホームページや駅ナンバリング等を活用した案内に取り組んでいるほか、駅や東海道新幹線、特急「ひだ」「南紀」での無料Wi-Fiサービスを提供しています。

新型コロナウイルス感染症発生を受けた取組み

新型コロナウイルス感染症の流行により、輸送量が大幅に減った中、感染防止に気を付けながら、一人でも多くの方に安心して東海道新幹線をご利用いただくために、当社では、お客様に安心して当社をご利用いただけるよう、当社が実施している新型コロナウイルス感染症対策を、「JR東海からのお約束」としてピクトグラムや動画を用いてお客様にわかりやすくご紹介しました。
加えて、旅行する際の時間、場所、旅先での移動手段、行動等を「定番」からずらし、密を避けて安心して旅行を楽しめることをポイントとした新たな旅の楽しみ方を「ずらし旅」としてご提案するキャンペーンを開始しました。
京都・奈良・伊勢・東京などの人気観光地で、お客様が「定番」とは異なる新たな旅の楽しさを見つけることができるよう、旅について独自の視点をお持ちの方々をアドバイザーとしてご就任いただくのに加えて、一般の方々からもアイデアを募集し、twitterや特設サイト等で具体例のご案内や旅行商品等の提案などを行っています。