グループ事業

沿線都市と
移動の価値を高め
豊かな暮らしを実現する

グループ事業概要

JR東海では鉄道事業以外を総称してグループ事業と呼んでいます。沿線都市と移動の価値を高め、人々の豊かな暮らしの実現を目指し、鉄道事業とのシナジーを活かして、幅広いセグメントにおいて事業を展開することで、収益基盤を拡大するとともにグループの総合力を強化しています。保有する多用なアセットを活かし、人の流れを創り、人々の生活を彩るのがJR東海のグループ事業です。

JRセントラルタワーズ(右側)とJRゲートタワー(左側)

駅ビル商業施設運営

鉄道をご利用になるお客様をはじめ、多くの方が集まる駅は、JR東海にとって重要な経営資源であり、様々な事業を展開しています。

東京駅

東京駅では、「東京キャラクターストリート」「東京ラーメンストリート」「東京おかしランド」「東京グルメゾン」「にっぽん、グルメ街道」や「東京ギフトパレット」などのゾーンで構成する商業施設「東京駅一番街」を運営しています。常に魅力ある商業施設となるよう、これまでにさまざまなリニューアルにも取り組んでおり、国内外のお客様から好評をいただいています。

東京駅一番街

新横浜駅

新横浜駅では、駅直上の商業施設「キュービックプラザ新横浜」・「ホテルアソシア新横浜」・オフィスで構成する複合施設「新横浜中央ビル」や、隣接するカジュアルな飲食店を集積した「ぐるめストリート」を運営しているほか、駅改札内の一部ゾーンにも店舗を展開しています。家電量販店「ビックカメラ」やアパレルカジュアルの「ユニクロ」、「GU」をはじめ、バラエティ豊かな店舗が揃っており、オフィスワーカーをはじめ観光やビジネスで鉄道駅をご利用のお客様や近隣にお住まいの方など、多くのお客様から好評をいただいています。

ホテルアソシア新横浜(新横浜中央ビル)

静岡駅

静岡駅は、駅ビル「パルシェ」と商業施設「アスティ静岡」で構成され、通勤・通学やビジネス・観光のために県内外からお越しのお客様が、静岡での時間をより一層お楽しみいただけるように、物販・飲食・サービスなど幅広いラインナップをそろえてお迎えしております。2023年11月には「アスティ静岡」を大幅リニューアルし、お客様により上質なライフスタイルをご提案しています。

アスティ静岡

名古屋駅

当社最大の駅である名古屋駅では、駅直上の高層複合ビルであり、名古屋のランドマークである「JRセントラルタワーズ」(以下、タワーズ)と「JRゲートタワー」(以下、ゲートタワー)を中心に様々な事業を展開しています。タワーズの中核施設である、ジェイアール名古屋タカシマヤは、日本で有数の高い集客力を誇る百貨店です。近年では、ラグジュアリーゾーンの大規模リニューアルを段階的に進め、2023年9月にグランドオープンし、全52ブランドと東海地区最大級の品揃えを実現しました。もう一つの中核施設である「名古屋マリオットアソシアホテル」は駅直上の立地や高階層からの眺望、グレードの高いサービス・設備等によりご好評をいただいています。ゲートタワーは、タワーズに隣接する高層複合ビルで、タカシマヤゲートタワーモールは、約170のファッション・雑貨等のショップを集積させ、隣接する百貨店では捉えきれていないカテゴリー・価格帯のショップを取り揃えています。名古屋JRゲートタワーホテルは、客室の快適性と機能性を両立した宿泊主体型のホテルとして、お客様にご好評をいただいています。

タカシマヤ ゲートタワーモール
名古屋JRゲートタワーホテル客室(スーペリアツイン)

また、名古屋駅では、駅構内のレストランゾーン「名古屋うまいもん通り」を展開しており、人気の「名古屋めし」などカジュアルな店舗を取り揃え、バリエーション豊かなお食事、お買い物を楽しんでいただけます。また、全国の人気店やご当地ラーメンを集めた「名古屋・驛麺通り」では、定期的に店舗の入替を行うなど、魅力ある商業施設づくりに取り組んでいます。

名古屋うまいもん通り広小路口

京都駅

京都駅では、商業施設「アスティ京都」を運営しています。レストランゾーン「京都おもてなし小路」には、京の老舗店舗や京都でおなじみの人気店が集結しています。新幹線改札内では直営店舗も運営し、京銘菓をはじめとしたお土産を幅広く取り揃えています。また、施設のデザインには格子を使用するなど、ご利用されるお客様により京都らしさを感じていただけるよう工夫を凝らしています。

アスティ京都「京都おもてなし小路」

新たな事業展開

駅での取り組み以外にも、当社では様々な事業を展開しています。

共通ポイントサービス

2023年10月にはJR東海グループの駅商業施設(約1,100店)で利用できる共通ポイントサービス「TOKAI STATION POINT」を開始しました。東海道新幹線を使った旅行先や出張先の駅はもちろん、通勤・通学で利用するいつもの駅で利用することができ、貯まったポイントは東海道新幹線の「EXポイント※」との相互交換も可能です。ポイントサービスを通じて得られる顧客データを分析し、顧客理解の深度化、効果的なマーケティング施策の企画、実施、効果検証を行うことで、グループ全体の増収を図っています。

※EXサービス会員が、EXサービス(「EX旅パック」の旅行商品含む)で東海道新幹線(東京~新大阪)を含む区間にチケットレス乗車した際に、その利用実績等に応じて付与されるポイント

TOKAI STATION POINT

京都・奈良でのホテル開発

当社エリア最大の観光資源である京都・奈良を訪れるお客様の宿泊需要に応えるべく、新規ホテル開発に取り組んでいます。京都においては、京都市営地下鉄四条駅に隣接した物件を取得・リブランド改装を行い2025年8月に「コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸」として開業予定であり、また、京都駅八条口より徒歩3分の交通利便性が非常に優れた土地を取得し、2026年に「コートヤード・バイ・マリオット京都駅」を開業予定です。また、奈良においては、近鉄奈良駅から徒歩2分の場所に、世界品質のラグジュアリーホテルを展開するハイアットと連携し、新たに上質なホテル「ホテル 寧 奈良」を建設します。

コートヤード・バイ・マリオット京都駅 外観イメージ
ホテル 寧 奈良 外観イメージ
コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸 客室イメージ

ECサイト運営

2015年12月には沿線の魅力を伝えるお取り寄せウェブサイト「いいもの探訪」、2022年2月には駅やホテルの人気商品やオリジナル鉄道グッズ等を取り揃えた多彩なオンラインショップが集う新ショッピングサイト「JR東海MARKET」を開設し、EC事業の強化にも取り組んでいます。JR東海グループ以外の企業との連携をさらに進め、ショップ数や商品数を増やすとともに、本サイトと実店舗を連携させることで、駅を便利かつ快適にご利用いただける取組みを推進します。

JR東海MARKET

関係人口の創出

2023年6月に、沿線地域の関係人口を創出するためのサイト「conomichi」を立ち上げました。「心ひかれるストーリーで地域と訪れる人をつなぐ」ことをミッションに沿線地域の自治体や事業者と連携して企画を作成し、サイト上で参画者を募ることで、関係人口創出への貢献を目指しています。

conomichi

リニア中央新幹線沿線のまちづくり

当社は、相模原市が進めるリニア中央新幹線神奈川県駅(仮称)周辺のまちづくりに参画しています。2023年11月には、神奈川県、相模原市と「中央新幹線神奈川県駅(仮称)の周辺開発を契機としたさがみロボット産業特区におけるイノベーションの創出促進に係る連携協力協定」を締結し、2024年3月には当社がイノベーション創出促進拠点「FUN+TECH LABO(ファンタステックラボ)」を開業しました。ファンタステックラボでは、リニア駅設置を契機とした地域の価値向上というビジョンに共感して頂ける企業や団体、教育研究機関、クリエイター等さまざまな市民にリニア駅周辺の関係人口(仲間)になってもらい、その方々との共創により、市・県民がイノベーションの一端を体感できるようなイベントや実証実験等を行うことで、中央新幹線への期待感の醸成や沿線地域の価値向上を目指しています。

FUN+TECH LABO

グループ事業の今後の展開

将来にわたって安定した経営を維持し、より一層の成長を遂げるためには、収益基盤の拡大が必要です。JR東海はグループ会社と一体となり、「JRセントラルタワーズ」や「JRゲートタワー」など、駅立地を十分に活かした事業をはじめ、鉄道との相乗効果が期待できる分野を中心に事業展開し大きな成長を遂げてきました。しかし新型コロナウイルス感染症により経営環境が一変したことを受け、グループ事業は鉄道に依存してきた従来のビジネスモデルから脱却し、当社グループの強みを生かしながら事業領域の拡大に取り組んでいます。新たなライフスタイルに適した街づくりや生活サービスを提供して沿線都市の価値を高めるとともに、鉄道の乗車マエ・ナカ・アトの一連の移動をより便利で快適な感動体験に引き上げることに積極的に挑戦していきます。

また、お客様が自身の嗜好や意志によりあらゆる消費行動を選択していく時代が到来する中、お客様を一人ひとりの顧客と捉える顧客視点で商品・サービスを考えるよう発想を転換する必要があります。お客様を深く理解し、ニーズを捉えて収益獲得機会につなげていくために、お客様を「乗車するヒト」「地域を訪れるヒト」「地域に住む・働くヒト」の3つのステークホルダーとして捉え直すと共に「沿線自治体・事業者」を加えた4つのステークホルダーを常に意識することで、顧客視点のサービス提供を徹底していきます。

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