TOP INTERVIEW
現状に満足せず
常に進化・変革を目指す
代表取締役社長
丹羽 俊介Shunsuke Niwa
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代表取締役社長
丹羽 俊介Shunsuke Niwa
当社は1987年の会社発足以来、東京から名古屋、大阪を結び日本経済の大動脈輸送を担う東海道新幹線と、名古屋・静岡を中心とした地域に根差した在来線を運営しながら、各地区で鉄道事業と相乗効果が期待できる分野を中心にグループ事業を展開してきました。
当社のマーケットエリアは日本の経済・文化の中心地として重要な役割を果たしている地域であり、人口やGDPの約6割が集中しています。当社の主力である東海道新幹線は、1964年の開業以来、約68億人のお客さまにご利用いただき、日本経済の成長を支えてきました。さらに現在は、この大動脈輸送を抜本的に強化するため、「超電導リニアによる中央新幹線計画」を強力に推進しています。
当社は、当社が果たすべき役割と社会的使命を「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という経営理念として定めています。日本経済や国民生活を支える重要なインフラ企業として、その誇りと使命感を常に持ち、経営理念をより高いレベルで実現していくことこそが、当社の本質的な姿です。
2020年に始まったいわゆる「コロナ禍」の影響により、テレワークの浸透など世の中の人々の行動様式は大きく変化しました。これに伴い我々も従前と同じ仕事のやり方を続けるのではなく、輸送の安全を大前提に、より多様で変化に富んだお客様のニーズに対応するため、従来に囚われないやり方で「収益の拡大」に取り組むとともに、近い将来到来する労働力人口の減少を見据え、最先端技術を活用した「業務改革」を推し進めることで大胆に変革を図っていこうと考えています。
「収益の拡大」に向けては駅・車内のビジネス環境の整備や出張需要の喚起、従来にない切り口で新たな需要を掘り起こすことに加え、グループ事業においても新しい市場や事業領域にチャレンジしていきます。
「業務改革」においてはICTなど最先端技術を活用して仕事の進め方、輸送サービスのあり方を抜本的に変革し、効率的な業務執行体制を確立していきます。
そして、さらなる将来を見据え、当社の使命を果たすために不可欠な重要プロジェクトである中央新幹線計画も着実に推進していきます。
こういった様々なチャレンジは発想豊かに進めていく必要があると考えており、若い人たちの新しい視点を積極的に取り入れていきたいと思います。新しい発想で大いに議論し、チャレンジしていく、そんなカルチャーを共に作り上げていきたいと考えています。
当社には、自分ひとりで完結するような仕事は多くありません。異なる専門性を持つ社員が協力し、チームワークを発揮してひとつの仕事を達成していきます。使命感を持った人材が、熱意を持って、それぞれにプロらしく、きちんと、チームとして仕事に取り組み、技量を高め、会社をよりよい方向に発展させていく。そのプロセスを通じて、世の中の発展に寄与するという誇りとやりがいを実感する。それがJR東海で働くということだと思います。そして、常に「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という原点に立ち返り、もっと高いレベルでこれを実現できる方法はないかと目標を高く掲げて、チャレンジし続けることが大切だと考えています。
そして当社の使命を果たしていくために最も大切なことは、輸送の安全であるということも忘れてはなりません。経営体力の再強化に取り組むにあたっても、安全輸送を守ることが大前提です。当社には鉄道事業をはじめ、様々な事業がありますが、どの事業領域で働くとしても、この安全輸送の確保が当社の最重要課題であることを改めて認識したうえで、使命の実現に向けて進んでいく必要があります。
会社を強くするためには、技術力を高めたり、設備投資を行ったりと、大切なことはいろいろとありますが、長い期間を考えた時に、やはり一番大事なのは「ヒトの力」だと私は考えています。当社はこれまで、安全を支えるべく、規律正しく、勤勉に、チームワークよく、しっかり仕事をする、そういう人材をきちんと育ててきたという自負があります。一方で世の中は大きく変化しており、この変化に対応するためには、仕事の進め方を常に「進化」させ、「変革」する必要があると考えています。従来のやり方にとらわれず、柔軟に物事を考え、大いに議論を交わし、困難な課題にチャレンジできる、物事をやり遂げる粘り強さがある、そういった人たちに入社をしてきて欲しいと考えています。
当社の仕事は、国の経済・社会を支える、誇りある重要な仕事です。使命感を持ち、自らを磨き続け、「誠実に」、「前向きに」仕事をすることによって、世の中に貢献していく。そこには人生をかけて取り組むに足る多種多様な仕事があり、様々な経験をするチャンスがあります。安全をベースに、東海道新幹線をはじめとする鉄道事業に磨きをかけ、チームワークを発揮しながら世代を超えたプロジェクトを担うのは、皆さん自身にほかなりません。「自分たちが日本の将来を背負って立つのだ」。そんな気概を持って、入社してきてくれることを楽しみにしています。