海外展開

JR東海はなぜ
海外市場に挑戦するのか?

高速鉄道システムの海外展開

日本経済の大動脈としての役割を
果たし続けるために

JR東海は、世界最高水準の高速鉄道に関する総合的な技術力を活用し、海外における高速鉄道プロジェクトへの事業展開を推進しています。高速鉄道システムの海外展開は、高速鉄道市場の拡大をもたらし、ひいては国内各メーカーの技術・技能の維持強化、鉄道関係機器の技術革新やコストダウンにつながります。これはJR東海が、その社会的使命である日本経済の大動脈としての役割を果たし続けるうえで、有意義な取組みと考えています。

C&C事業

海外展開については、平成21(2009)年7月に設置した「海外高速鉄道プロジェクトC&C(Consulting and Coordination)事業室」を中心に取り組んでいます。C&C事業では、土木構造物・軌道・電力設備・信号設備・車両・運行管理システム・修繕保守等を含めたトータルシステムを海外市場に提案し、プロジェクトが具体化した際には日本の関連企業をコーディネートするとともに、運転・保守に関する各種マニュアルの提供、要員の教育訓練など、高速鉄道が安全・安定的に運行されるための支援とコンサルティングを行います。

1.N700-I BulletとSCMAGLEV

JR東海では、「N700-I Bullet」「SCMAGLEV」と称する高速鉄道システムを海外市場に提案しています。「N700-I Bullet」は、N700系車両を中心とする東海道新幹線型のトータルシステムです。また、「SCMAGLEV」は、JR東海が500km/hという高速で営業運転ができる技術にまで完成させた超電導リニアシステムです。現在、「N700-I Bullet」については米国テキサス州ダラス~ヒューストン、「SCMAGLEV」については同国のワシントンD.C.~ニューヨーク間を結ぶ北東回廊を対象路線として積極的にマーケティング活動を進めています。

  • 海外展開の対象路線
  • N700-I Bullet(イメージ図)
  • SCMAGLEV(イメージ図)

海外展開の具体的な取り組み

テキサスプロジェクト

HTeCの業務風景

「N700-I Bullet」の展開対象であるテキサスプロジェクトは、民間事業としてダラス~ヒューストンを高速鉄道で結ぼうというものです。JR東海は、平成28(2016)年5月に米国ダラス市に子会社「High-Speed-Railway Technology Consulting Corporation(HTeC)」を設立し、当社からの出向社員がプロジェクトの事業開発主体に対して技術支援を実施しています。

北東回廊SCMAGLEVプロジェクト

米国連邦運輸長官(当時)による山梨リニア実験線視察

ワシントンD.C.~ニューヨーク間を結ぶ北東回廊での導入を目指す「SCMAGLEV」については、まずはワシントンD.C.~ボルチモア間がその第一段階として日米両政府の協力プロジェクトとして進められるよう、プロモーション活動を実施しています。平成27(2015)年には米国連邦運輸長官やメリーランド州知事に山梨リニア実験線を視察いただくなど、米国側の認知度も向上してきています。

2.台灣高速鐵路股份有限公司からの技術コンサルティング受託

技術コンサルティング契約調印式

JR東海は、台湾において高速鉄道を運行する台灣高速鐵路股份有限公司から技術支援の要請を受け、平成26(2014)年より技術コンサルティングを受託しています。台灣高速鐵路股份有限公司が抱える技術的課題に対し、東海道新幹線の知見を活かして各種の技術面でのコンサルティングサービスを提供しています。

日本型高速鉄道システムを国際的な標準とする取組み

JR東海は一般社団法人国際高速鉄道協会(IHRA)を通じて、「Crash Avoidance(衝突回避)」の原則に基づく日本型高速鉄道システムを国際的な標準とする取組みを推進しています。