私の創造

世界に向けて日本型高速鉄道システムの国際標準化に取り組む。

総合職(事務)
緖志 智子

仕事

大動脈輸送という使命を全うするため、
海外展開というさらなる飛躍へ挑戦。

海外における高速鉄道プロジェクトの支援に取り組む。

半世紀以上にわたり、日本の大動脈として社会の発展に貢献してきた東海道新幹線。今、世界の各地で、その誕生に匹敵するようなダイナミックな取り組みが進められています。それが海外における高速鉄道プロジェクトです。
近年、地球環境問題への対応と経済的発展の両方を実現するため、改めて高速鉄道システムが果たす役割の大きさが見直されています。一方で、当社の「東京~名古屋~大阪間の日本の大動脈輸送を担う」という使命を果たし続けるために、鉄道産業全体の維持発展は欠かせません。新幹線の総合的な技術力を活用し、海外展開を図ることで、鉄道関連の市場が海外に拡大し、国内各メーカーの技術・技能の維持強化、鉄道関係機器のさらなる技術革新やコストダウンにつながる。高速鉄道の海外展開は、当社が大動脈輸送に将来にわたって確実に取り組むためのさらなる挑戦なのです。
海外展開に関しては、私の所属する「海外高速鉄道プロジェクトC&C事業室」を中心として取り組んでいます。C&C(Consulting and Coordination)の頭文字の通り、私たちは現地において鉄道事業の主体になるわけではありません。高速鉄道システムの運行主体はあくまで現地の国家や法人であり、私たちは30年、50年とその社会に根付いていくことになるその高速鉄道システムを側面から支援し、技術的なコンサルティングや、建設が具体化した段階において日本の鉄道関連企業をコーディネートするといった立場にあります。
高速鉄道システムが現地に定着すれば、都市間の交流が促進され、沿線開発の効果も加わり、経済や社会、人々のライフスタイルに変革が生まれるでしょう。海外展開への取組みから得られた知見やノウハウは巡り巡って日本企業の発展にも還元されると期待しています。そうした長期的展望に基づいたチャレンジが、海外高速鉄道プロジェクトです。

 

先人から受け継いだバトンを世界へ。

2014年4月、東海道新幹線が開業50周年を迎えることを契機として一般社団法人国際高速鉄道協会(IHRA)が設立され、海外市場に向けて日本の高速鉄道システムの優位性や実績などを理解してもらう活動を展開しています。私はJR東海の社員であるとともにIHRAの事務局という立場で、日本型の高速鉄道システムの国際標準化を進めることに取り組んでいます。具体的には、各国の高速鉄道プロジェクトの状況を見極めつつ、それぞれの国において最終的に日本型高速鉄道システムがトータルシステムとして採用されるよう、戦略的・積極的に情報発信を行っています。海外に赴き政府関係者や主要メディアとの面会を設定し、また、IHRAのアドバイザリーボードメンバーを対象に、継続的に日本型新幹線システムの優位性や実績について理解を深め、かつ海外に向けた情報発信についてアドバイスを得るための会議を、定期的に企画しています。2年に一度、各国の政府要人や有識者、鉄道関係者が参加する国際会議を企画運営しています。
国際社会に向けて日本の高速鉄道システムの優位性をアピールすることは重要ですが、その際に忘れてはならないのが、一方的にメリットを挙げるだけではなく、海外の人々と論点を共有して意見を交わすことです。文化的背景や経済事情が異なる国々と論点を共有することは簡単ではありませんが、粘り強く、諦めずに取り組むようにしています。相手の論点をしっかり把握することが、結果、日本型高速鉄道システムの理解促進につながる、最も確実な道だと思っています。IHRAの事務局はひとりで取り組むわけではありません。上層部との意思疎通を図りながら、チームのメンバーたちとはビジョンを共有し、各人の強みを伸ばしながら、成果を出すことにこだわる良い組織になるよう意識しています。
私が生まれる前から、日本の大動脈輸送を担い続けている東海道新幹線。 この建設・導入を決めた先人たちの大英断には心から敬意を表します。東海道新幹線の開業以来、社会が発展し、私たちは確かな社会基盤に支えられた豊かさの中で暮らしています。この幸福を時に振り返りながら、同様の実感が、高速鉄道プロジェクトの推進を通じて世界に広がっていくことを願っています。
先人たちから脈々と受け継がれてきた、日本型の高速鉄道システムを世界に向けて発信していく役目の一端を担うことに誇りを抱きながら、これからも困難な課題にも逃げずに諦めずに取り組みたいと思います。
入社以来、私はJR東海の多様な部署でさまざまな業務に携わってきました。どの部署においても与えられたミッションに全力で取り組み、自ら先に限界点を設定することなく、期待される以上のアウトプットで応えようと努力してきたと思います。いま改めて振り返ってみると、たとえ未知の領域であっても勇気を持って一歩を踏み出せば、目の前に新しい道が拓け、その一歩の積み重ねが自分自身の成長につながるという経験の積み重ねだったのだと思います。そういったチャレンジを続けられる事業フィールドが多岐にわたっていること、そして、組織や個人の成長に資する新たな挑戦を受け止めてくれる、懐の深さがあることはJR東海の大きな魅力であると思います。

 

キャリア

さまざまなフィールドでチャレンジをしてきました。

'92-4月入社、新入社員研修
'92-7月営業本部 販売計画課
東京圏から、ビジネス以外で新幹線にご乗車いただくための取組みとして京都の観光宣伝を担当しました。
'94-6月(株)ジェイアール東海エージェンシー出向
東海道新幹線30周年記念キャンペーン、「そうだ 京都、行こう」キャンペーンを担当しました。
'97-9月大阪髙島屋企画宣伝部(研修出向)
名古屋の(株)ジェイアール東海髙島屋の開業に向けて、大阪にある髙島屋に出向しました。流通業のスピード感のある取り組みなど、とても勉強になりました。
'99-12月(株)ジェイアール東海髙島屋出向
開業時から主に販促活動などを担当していました。JR東海として初めて百貨店の仕事に取り組むということで、企業文化の異なる人々と一緒に、試行錯誤しながらさまざまなことに挑戦できたと思います。
'01-7月事業推進本部 東京駅開発チーム
JR東日本との協議、子会社設立準備など、東京駅開発のプロジェクト立ち上げに携わりました。
'05-1月東京ステーション開発(株)出向
東京駅一番街の開業準備やリニューアル計画を推進し、テナント交渉や東京キャラクターストリートの開業販促を担当しました。
'09-7月事業推進本部 東京駅開発チーム
グループ会社の経営管理を担当しました。JR東海グループとしての大戦略に沿って、グループ会社と経営方針や目標を設定・共有し、子会社がこれに向けて積極的に事業を推進できるような環境づくりに取り組みました。
'11-7月海外留学
アメリカの大学院に留学し、MBAを取得しました。
'12-7月新横浜ステーション開発(株)出向
新横浜駅の開発を行うグループ会社へ出向し、営業部で販促活動などを担当しました。
'13-7月総合技術本部 技術企画部 海外高速鉄道プロジェクトC&C事業室取材当時
 

これからめざすもの

引き続き日本型の高速鉄道システムの国際標準化の取り組みに携わりたいです。困難もありますが、「逃げずに、主体的に課題を設定し、自ら問題解決に取り組む」ことを心がけ、その結果「仕事がおもしろくなる」「より高みをめざす」という正の循環を、一緒に仕事に取り組む社内外の方々との間に創り出していきたいです。

プライベート

  • ミャンマーでボランティア活動に携わりました
    海外ボランティアの活動に以前から興味があり、先日、ミャンマーで活動する機会を得ることができました。一週間、日本人看護師のサポート役としてミャンマーの患者の方に寄り添うことができました。決して楽なことではありませんでしたが、新しい世界に一歩踏み出すことのできた貴重な体験でした。
  • 気晴らしはお料理で
    料理が好きです。食べることも大好きなので、そのときの気分に応じて楽しみながらつくっています。料理に没頭することは私にとっては最高のリフレッシュです。会社のみんなを自宅に呼んで、にぎやかに過ごすこともあります。
緖志 智子

Profile

緖志 智子

総合職(事務)
総合技術本部 技術企画部
海外高速鉄道プロジェクトC&C事業室
1992年入社
経営学部経営学科卒業