私の創造

日本の鉄道のすばらしさを誇りとともに世界へ向けて発信する。

総合職(事務)
中村 真莉子

仕事

胸を張って、世界中の人々に伝えたい。

国際フォーラムの企画・運営に携わる。

安全な高速鉄道システムをめざす国々と情報や知見を共有し、高速鉄道の発展に寄与することを目的として東海道新幹線開業50周年を機に設立された組織が、一般社団法人国際高速鉄道協会(International High-Speed Rail Association: IHRA)です。私はその事務局として、各国への訪問などを通して世界各国に新幹線についての情報を発信する広報業務や国際会議の開催業務等を担当しています。
印象深いのは、2022年10月に開催された「IHRA国際フォーラム2022」です。コロナ禍をはさんで4年ぶりの開催ということで、準備は手探りでした。当日は私の用意したオープニングムービーが会場の大きなスクリーンに流れ、世界中から集まった300人以上の関係者が議論する様子を見て、改めてフォーラムのスケールの大きさを実感しました。入社4年目の自分がこれほど大きなイベントの企画・運営を担当していることに、若手のうちから責任ある仕事に挑戦させてくれるJR東海らしさを感じました。同時に協力に駆けつけてくれた大勢の仲間たちのチームワークのすばらしさにも、JR東海ならではの強みを再認識しました。
圧巻は、山梨リニア実験線での試乗会です。各国の参加者がまるで子どものように歓声を上げ、破顔する様子を目の当たりにして、JR東海ひいては日本の技術力が拍手喝采を浴びたような気がして誇らしく思いました。
フォーラム開催後はオーストラリアに出張し、現地の政府関係者や有識者と面会して、新幹線についての情報を伝え、現地関係者の考えや現状について意見交換をしました。こうした活動を通じて日本型高速鉄道システムを国際的な標準とする取り組みに貢献していることに、やりがいを感じています。

 

仲間たちの日々の汗こそ、一番の誇り。

学生時代に海外留学を経験した際、日本のプレゼンスを向上させるには何が重要かを考える機会があり、自信を持って世界に誇れる技術が日本にはあること、そしてそれをより積極的に世界に発信していく必要があることを実感しました。日本の大都市をつなぎ、安全かつ正確・高速・高頻度・大量輸送を実現する東海道新幹線は世界に類を見ない存在であり、まさしく日本のプレゼンス向上に不可欠な存在だと思いました。
また、今後さらにデジタル化が進んでいくからこそ人と人が実際に会うことの価値は高まっていくと考え、鉄道というインフラの必要性も増していくに違いないと確信しました。こうしたことから私は、就職先としてJR東海を選びました。
現在従事しているIHRAの事務局という業務はこうした私の志に合致するものであり、入社以来、海外に向けて情報発信したいと言い続けてきた私の願いが叶ったと受け止めています。一方で感じていることは、入社後に新大阪駅、大阪第一運輸所という現業機関で学んだことの大切さです。世界に誇るべき東海道新幹線の安全・安定輸送は、駅や車内、さらには車両メンテナンスや保線、電力設備点検など、さまざまな現場で日々働いている社員ひとりひとりによって支えられています。お客さまの目に触れないところでお客さまのために汗を流している社員も少なくありません。
こうした仲間たちへの想いが心の中でしっかりと錨を下ろしているから、私は胸を張って世界に向けて情報発信できるのです。
今後も引き続き国際社会に東海道新幹線とJR東海をアピールし、新幹線が国際標準となるよう、活動を続けていきたいと思います。

 

キャリア

東海道新幹線の最前線で重ねた経験が活きています。

'19-4月入社、新入社員研修
総合職事務系統として会社で何をしていくべきかを学びました。同時に同期と集団で生活することで、仕事は1人ではできないという、鉄道の本質を実感しました。
'19-6月新大阪駅
駅営業に携わりました。お客さまと接することで、現場におけるひとつひとつの積み重ねが会社を支えていることを実感しました。お客さまの動向を自分の目で見て認識することができたので、その後の仕事でも常に現場の様子を思い起こしながら取り組めました。
'19-10月大阪第一運輸所
東海道新幹線の車掌として乗務しました。コロナ禍の前後を体験し、どんな状況でもお客さまをお運びするために走り続ける東海道新幹線の姿に、インフラを支える企業の矜持を感じました。
'20-7月新幹線鉄道事業本部管理部人事課
東海道新幹線に関する職場の人事として、職場の活性化に取り組みました。また、どのようにして現場で働く社員ひとりひとりが目的意識を持って業務に取り組むことができるか、成長に向けて研鑽できるかを考え、施策を企画、運営しました。
'22-3月新入社員研修インストラクター
高校卒の新入社員のインストラクターを担当しました。教室に集まり、新入社員と話をして盛り上がったのは良い思い出です。その成長が楽しみであると同時に、“教え子”たちの努力を無駄にしないようにしなければというモチベーションも大切にしています。
'22-6月総合技術本部技術企画部 海外高速鉄道プロジェクトC&C事業室取材当時
 

これからめざすもの

事務系統総合職としてジョブローテーションを通じて、さまざまなフィールドで経験を重ねていくことになると思いますが、それによって培われる多くの引き出しを自分の強みとして、この先も海外と関わる仕事に携わりたいと考えています。

プライベート

  • 大好きな恐竜と
    幼い頃から恐竜が大好きで、関連するイベントや展示会があれば出かけていきます。何億年というスケールでの時間軸の中、彼らの生きていた時代に思いを馳せるロマンに、魅了されます。
  • グラスアクアリウムを始めました
    家庭菜園や盆栽が趣味の夫に触発され、グラスアクアリウムを始めました。家庭菜園にもチャレンジ中で、ゆくゆくは自分の好きな野菜や果物を育ててみたいと思っています。
中村 真莉子

Profile

中村 真莉子

総合職(事務)
総合技術本部技術企画部 海外高速鉄道プロジェクトC&C事業室 
※取材当時
2019年入社
法学部卒