私の創造
リニア中央新幹線の
建設を通じ
未来の日本に新たな活力を
生み出していく。
- プロフェッショナル職(大学卒)
- 施設系統
松浦
仕事
JR東海でしか経験できない
東海道新幹線直下の難工事に
挑む。
“一致協力”への強い決意を胸に取り組む。
日本をより豊かで強靱な国へ変えていく力になると期待されるリニア中央新幹線。私はその名古屋駅新設工事のうち、東海道新幹線直下での施工計画や施工管理、社内外協議などを担当しています。工事は、東海道新幹線が日々大勢のお客さまをお乗せして走る高架橋のまさにその下で進められています。当然のことながら作業によって東海道新幹線の安全・安定輸送に支障が生じることがあってはなりません。鉄道輸送に関わるJR東海社員の基本精神である「安全綱領」に記された「職責をこえて一致協力しなければならない」を胸に強く刻み、他系統の社員や社外の協力者との緻密な連携のもとで業務に取り組んでいます。
印象的だったのは、東海道新幹線名古屋駅の高架橋を仮受けするアンダーピニング工法による工事を完遂したことです。万が一にも、工事の影響で東海道新幹線を止めるわけにはいきません。そのため、私は何ヵ月も前からホームの可動柵や軌道、ホームに供給される水やガス等を管理する関係各所との協議とシミュレーションを重ね、当日は100人以上の関係者総動員で工事を行いました。そのなかで、私はホーム上で高架橋目地の変位を確認しながら、可動柵や軌道等の確認結果の集約も担い、東海道新幹線の運行への影響がないことを自ら中心となって確認しました。
無事に工事が完了し、何ごともなかったかのように東海道新幹線の一番列車が走っていく姿を目の当たりにした時の達成感は忘れられません。
地下駅建設の第一人者を
目指したい。
私がJR東海を志望したのは、学生時代に訪れたオーストラリアで、現地の学生に向けて「日本の交通」について発表したことがきっかけでした。日本の鉄道の正確性や安全性、速達性などの象徴として東海道新幹線を紹介し、同時にリニア中央新幹線の概要も説明したところ、非常に大きな驚きと敬意を持って受け止めていただきました。こうした経験から「世界に誇れる仕事がしたい」と考えるようになり、土木技術者としてリニア中央新幹線プロジェクトに携わりたいという志でJR東海への入社を決めました。
リニア中央新幹線の計画から設計、施工とプロジェクト全体に携われるのは、発注者であるJR東海の社員だからこそ得られる醍醐味です。一方、他系統の社員や社外の専門家と連携する上で、私も一人のプロフェッショナルとして信頼される存在でなければなりません。そのために私は、常にスピード感と丁寧さの両立を大切にするとともに、相手の立場を意識した対応・説明を心がけています。この点で私は人に恵まれていると感じており、多くの先輩の背中から教わることで、仕事に取り組む姿勢を学んできました。素晴らしい社員に囲まれながら仕事ができることも、JR東海ならではの魅力です。
入社以来私は、地下駅である名古屋駅建設において、施工に伴う社外協議や施工計画・管理に関わる仕事に携わってきました。短期的には、これまでの業務で培ってきた知識や経験をベースとして、新たに名古屋駅の設計業務に携わるなど発注者としてのひととおりの業務を経験し、地下駅のプロフェッショナルを目指します。長期的には、大阪延伸の第一人者として地下駅建設に尽力し、ゆくゆくはこのリニア中央新幹線の技術を世界へ発信する業務に携わりたいと考えています。
キャリア
リニア中央新幹線の建設を
中心とし、東海道新幹線の
維持管理業務も担いました。
2020
4月
入社、新入社員研修
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、新入社員研修は全てリモートで行われました。誰も経験したことのない状況であっても、インストラクターの先輩方は試行錯誤を重ねながら、例年以上の充実した研修の実現に挑んでくださいました。どんな状況でも柔軟かつ誠実に対応することの大切さを教わりました。
6月
中央新幹線推進本部 中央新幹線建設部
名古屋建設部(名古屋駅担当)
リニア中央新幹線の名古屋駅新設工事の西側民地部エリアにおいて、駅函体の外壁となる地中連続壁構築の施工管理等を担当しました。右も左も分からないなか、「現場の状況に一番詳しくなる」という気持ちで何度も足を運ぶことを心がけました。チームの一員として認められたという実感が得られた時はうれしかったです。
2021
12月
新幹線鉄道事業本部 名古屋保線所
リニア中央新幹線を離れ、約半年間、東海道新幹線の大規模改修工事や沿線用地の菜園化工事、定期的な点検・検査業務等を担当しました。東海道新幹線の安全・安定輸送を支えることにやりがいを感じました。名古屋保線所で培った人脈はその後の仕事においても活きています。
2022
7月
中央新幹線推進本部 中央新幹線建設部
名古屋建設部(名古屋駅担当)
再びリニア中央新幹線の名古屋駅新設工事の西側民地部エリア担当として、道路やインフラ協議等を担当しました。複数の相手の「まとめ役」を担い、様々な課題に対する最適解を導き出すなかで、自分がこのプロジェクトを動かしているやりがいを感じました。
2024
7月
中央新幹線推進本部 中央新幹線建設部
名古屋建設部(名古屋駅担当)
※取材当時
リニア中央新幹線の名古屋駅新設工事の新幹線交差部を担当しています。東海道新幹線を安全・安定に運行させながら工事を進める難しさを痛感しつつも、“JR東海でしかできない仕事”に大きなやりがいを感じています。
これからめざすもの
東海道新幹線が日本にとってなくてはならない存在であるように、リニア中央新幹線も未来の日本に不可欠な存在となるのは間違いありません。今後も私はリニア中央新幹線に携わることで、日本に新たな活力をもたらすことに貢献したいと考えています。
プライベート
同期は宝物です
新入社員研修がリモートで行われただけに、最初に配属された部署で出会った同期の仲間は貴重な存在です。一緒に旅行に行くほどの仲になりました。写真は神奈川県・三浦半島の葉山へ旅行した際の1枚です。いつまでも大切にしたい、宝物のような存在が同期です。
休暇には旅行へ
ヨーロッパが好きで、年末にはロンドンのカウントダウンに行きました。写真に収まりきらないほどの大迫力の花火には感動しました。定期的に旅行の計画を立てることも仕事のモチベーションのひとつになっています。
Profile
- プロフェッショナル職(大学卒)
- 施設系統
松浦
中央新幹線推進本部 中央新幹線建設部
名古屋建設部 ※取材当時
2020年入社
理工学部 社会基盤デザイン工学科卒
この社員が関わっている事業
超電導リニアによる中央新幹線
将来にわたり使命を全うするために