私の創造

安全・安定輸送というお客さまにとっての“当たり前”を守り続けていくために。

プロフェッショナル職(大学卒)(施設)
岡本 崇

仕事

東海道新幹線の軌道を見守り、支えていく。

長期的な視点のもとで、補修計画に取り組む。

私は東海道新幹線の軌道を保守する技術者として、日々、現地現物主義を基本に軌道の検査を行い、万一異常が見つかればその補修を通じて、東海道新幹線の安全・安定輸送を支えています。毎日約45万人のお客さまにご利用いただく東海道新幹線の軌道は、日々劣化していきます。調査を通じてそうした弱点を発見し、対策を立てたり、工事の計画を立案したりすることが仕事の大きな柱です。また、地震対策として進められている脱線防止ガードの敷設に際して必要となる軌道の付帯工事にも取り組んでいます。いずれの業務も長期的な視点のもとで工事計画を立案することが求められており、現場の最前線でその中心的な役割を果たすことが私たちプロフェッショナル職ならではの使命です。
私が今でも思い出すのは、就職活動中に参加した当社のインターンシップで、現場見学に行ったときのことです。そこには真剣なまなざしで線路の状態を確認する先輩社員の姿があり、私はその姿から、東海道新幹線というスケールの大きな交通機関を支えるためにミリ単位の不具合も見逃さないという保線担当の技術者ならではの強いプライドを感じました。その瞬間、自分も軌道の保守管理の業務に携わりたいという決意がわき上がってきたのです。
お客さまにとって東海道新幹線の安全・安定輸送は当たり前のことです。その当たり前を支えるために、私たち若手社員はベテランの技術者の経験に学びつつ、新たなテクノロジーも貪欲に吸収して、保線の技術に磨きをかけていかなくてはならないと考えています。

 

現場での経験を通じて学び続ける。

現在の職場である新富士保線所に異動したのは、入社4年目のことです。異動してすぐ担当することになったのが橋梁の橋桁を線路と直角方向へ小移動させるというプロジェクトで、これは東海道新幹線が開業して初めて行われるという異例の難工事でした。若手の私はもちろんのこと、誰にとっても初めての工事でしたので念には念を入れた準備が行われ、私も夜間の作業時間確保に向けた調整作業などに追われました。結果、無事故で工事を完遂することができ、朝一番の列車を無事に見送ったときは大きな達成感を味わいました。これほどの難工事を経験できたことは私にとって大きな自信となり、チームプレーの重要さや納得するまでとことん確認することの大切さなど、数多くの学びを得ることもできました。
軌道を調査して安全確保に向けた対策を考えていくという現在の業務は、自ら判断して計画を立案しなければならないという点で、保線のプロフェッショナルとしてより深い知識、より多くの経験が求められるようになったと感じています。ここでの日々の学びを自分の糧とし、軌道整備の第一人者をめざして自分に磨きをかけていきたいと考えています。

 

キャリア

東海道新幹線の軌道整備に携わり続ける。

'15-4月入社、新入社員研修
社会人、鉄道人としての基礎を学んだ期間でした。同期とのディスカッションや課題への取り組みを通じて、チームワークの大切さも学ぶことができました。このときに結んだ同期との絆は、実際の業務を進める上で大変役に立っています。
'15-6月新幹線鉄道事業本部 名古屋保線所
配属されてすぐに工事を担当させてもらい、一日も早く先輩社員に追いつきたいと思いながら業務に取り組みました。教育には特に力を入れている職場でしたので、鉄道の技術者としての心構えなど、基本から教わることができました。
'18-7月新幹線鉄道事業本部 新富士保線所取材当時
前の職場では計画の決まっている工事を滞りなく進めていくことに取り組みましたが、この職場では計画づくりそのものを担当することになり、常に自ら考えながら業務に取り組むことが求められました。勉強と反省の連続ですが、技術者としての成長のチャンスだと考え、やりがいを感じながら仕事していました。
'20-7月名工建設 羽島新幹線軌道事務所(出向)
弊社の工事を多数行うゼネコンに出向し、現場の最前線にて軌道工事管理者として従事しました。作業員がより安全に、より効率的に作業をするにはどうするべきかを深く考える必要があり、貴重な経験を積むことができました。
'22-7月新幹線鉄道事業本部 施設部 保線課
主にドクターイエローや軌道状態監視装置(レイダース)など、軌道整備に欠かすことができない検測車の整備や運行計画策定等を担当しています。とてもやりがいのある仕事で、入社以来一番大きな責任感・達成感を日々実感しています。

これからめざすもの

入社以来、東海道新幹線に携わってきました。経験を重ねれば重ねるほど、東海道新幹線の仕事は奥が深いと感じています。これからも保線の最前線で軌道整備に取り組んでいきたいと考えています。

プライベート

  • 同期とゴルフへ
    ゴルフが好きで、同期や職場の仲間と月に2回ほどプレーを楽しんでいます。おおらかな自然の中、おいしい空気を吸いながら楽しめるゴルフは、本当に素晴らしいスポーツだと思います。開放感は最高です。
  • グルメ旅行を満喫しています
    国内旅行が大好きで、旅先ではとにかく名物を味わっています。写真は職場の仲間と北海道旅行したとき。2泊3日、とことん食べ歩きました。特に海鮮丼は絶品でした。小旅行でリフレッシュすると、明日からも仕事で頑張ろうという元気がわいてきます。
岡本 崇

Profile

岡本 崇

プロフェッショナル職(大学卒)(施設)
新幹線鉄道事業本部 新富士保線所 ※取材当時
2015年入社
環境デザイン学類卒