私の創造
人々を支える
インフラ
としての社会的価値は
東海道新幹線も在来線も
変わらない。
- 総合職
- 車両・機械系統
佐藤
仕事
社会を支え、
人々に寄り添うことができる、
“機械”で提供する
サービスの向上に取り組む。
若手時代に携われた大規模工事が成長の糧に。
東北地方で生まれ育った私は、学生時代に地元が東日本大震災で被災し、交通機関、電気、ガス、水道等が機能しない生活を目の当たりにしました。インフラがいかに私たちの日常を支え、なくてはならない存在であるか、身をもって痛感したことが、鉄道業に関心を持つ第一歩となりました。数あるインフラ企業のなかでもJR東海は日本の大動脈である東海道新幹線を運用し、日本経済の維持・発展に多大な貢献をしています。また、リニア中央新幹線という未曽有のプロジェクトを推進し、日本を大きく変革しようとしています。こうしたことから日本社会の維持・発展に貢献したいとの思いで、JR東海への入社を決断しました。
入社以来、特に印象に残っているのが、2年目に経験した東海道新幹線改札機の老朽化に伴う取替工事です。東京駅から米原駅までの各改札口に設置してある老朽化した改札機や関連設備を取り替えるという大がかりなプロジェクトで、入社2年目ながら主担当として任された私は大きなやりがいを持って取り組みました。特にひと晩で10通路以上の改札機を取り替える大規模な工事では、翌朝の営業開始時間に絶対に間に合わせるため、関係会社やメーカーとの打ち合わせを綿密に行いました。また、改札機の取替えに併せて改札口の通路構成も変えなくてはならない場合には、施設系統や電気系統の社員との調整が不可欠でしたし、工事を円滑に進めるには運輸系統の社員との連携が必須で、各駅で数多くの打ち合わせも実施しました。無事に全通路に新しい改札機が設置され、お客さまがいつもと変わらずに改札機を通って始発列車に乗り込んでいく様子を目にした時の達成感は今でも忘れられません。まさにインフラを支える仕事の喜びを実感しました。
先進のテクノロジーも
取り込みながら。
現在私は静岡支社にて、静岡地区の在来線の運行や駅構内の旅客サービスに関わる機械設備の管理・工事を担う部署に所属し、機械設備の企画・管理業務、昇降機や車両検修設備、改札機等の工事管理業務に、統括的な立場で携わっています。
例えば、静岡地区の在来線には全94駅がありますが、一部の駅においてはきっぷの発売や精算等のご案内を遠隔で行う「お客様サポートサービス」を導入し、お客さまへのサービス向上につなげています。ほかにも各駅や沿線に数多くの機械設備がありますが、機械設備を介して提供されるサービスや鉄道の安全・安定運行を人の手によって守り、支えていくことが鉄道業ならではの難しさであり、醍醐味といえるでしょう。年末年始期間等で、駅や東海道新幹線が混雑している様子を全国ネットのニュースで伝えられると、日本にとっていかに新幹線が重要な存在であるかをあらためて実感しますが、地元のローカルニュース等で取り上げられることが多い在来線でも、通勤や通学の足として地域の皆さまに愛され、大切にされていることを日々実感しています。新幹線も在来線も、どちらもインフラとしての重要性に変わりはなく、人々の生活を支えているのだと思い、JR東海で働く誇りを感じています。
今後は、IoTやAIといった最新のテクノロジーを組み合わせた機械設備の導入、活用によって新たなサービスや価値を生み出していきたいと考えているので、幅広い視野と自由な発想で仕事に取り組み、そうしたワクワク感を創造していくことにチャレンジしていきたいと考えています。
キャリア
二度の出向で視野と考え方が
広がりました。
2013
4月
入社、新入社員研修
系統を超えて、同期の仲間たちと一致団結して課題に取り組みました。時には意見がぶつかり合うこともありましたが、みんなで困難を乗り越える経験ができた、非常に濃密な2カ月間でした。
7月
浜松工場 電機職場
(現:部品センター)
新幹線車両の床下に搭載されている主変換装置等の全般検査や故障調査業務を担当しました。同期の仲間と切磋琢磨しながら職場環境の改善等に取り組んだ経験は、浜松工場を離れた後も活かされています。
2014
7月
新幹線鉄道事業本部 施設部機械課
東海道新幹線の駅に設置されている改札機の管理(保守、工事)業務を担当しました。入社2年目ながら東京から米原までの新幹線改札機の老朽化に伴う取替工事という大きなプロジェクトに携わり、何度も各駅に足を運んで工事を完遂させたことは非常に貴重な経験となりました。当時お世話になった方々にはとても感謝しています。
2016
7月
営業本部 システム戦略チーム
スマートEXサービス導入に向けた新幹線改札機のソフト開発や試験、EXサービスシステムの運用管理、QRコード対応改札機の技術開発等に携わりました。スマートEXサービス開始直前の試験では、東京から博多まで問題なく使用できることを実際に各駅で現地確認しました。技術職でありながら営業本部で働けたことは非常にいい経験となり、当時のメンバーとは今も連絡を取り合っています。
2019
5月
東海交通機械株式会社(現:JR東海テクノクリエイト株式会社)
機械事業部 機械管理部(出向)
グループ会社に出向し、機械状態監視システム(通称:アルテミス)の開発や現地工事の全体管理、そしてアルテミスを活用した保守体制の整備等を担当しました。アルテミスについて、機械設備の工事・保守を担当している関係会社側でどう活用し、保守業務を効率化させていくかという課題に対して、議論を重ねていったことは、非常に意義深い経験となりました。
2021
12月
東海鉄道事業本部 施設部機械課
名古屋エリアの在来線駅に設置している改札機の管理(保守、工事)や、TOICA施策、全国の交通系ICカードサービス提供事業者との協議等の業務に従事し、改札機(券売機等)の新型機開発や新たな「お客様サポートサービス」システムの開発にも取り組みました。全国の鉄道事業者と協議をしながら各社の施策、取組みを学ぶことができ、大変勉強になりました。
2023
7月
アイテック阪急阪神株式会社
イノベーション&アライアンス推進本部 事業開発部(出向)
グループ外のIT企業に出向し、AIや無線、IoT等の新技術を活用した新規商材の開発や、全国の鉄道事業者や地方行政機関等に対してICTソリューションを開発、提供する業務に携わりました。鉄道とは関係のない業界に対してのビジネスは、何ものにも代え難い貴重な経験でした。
2025
7月
静岡支社 施設部施設課 ※取材当時
静岡地区の在来線の運行や駅構内の旅客サービスに関わる機械設備を管理、工事を担う部署のなかで、全体を統括する役割を担っています。若い社員が成長できるように支援しつつ、私自身も若手社員から刺激を受けて充実した日々を過ごしています。
これからめざすもの
東海道新幹線、在来線に携わってきたので、将来はリニア中央新幹線の業務も経験したいと考えています。これまで改札機等の旅客サービス領域での仕事が多かったので、リニア中央新幹線でも駅構内のサービスシステムの開発に興味があります。
プライベート
オンとオフのどちらも大切に
休日は家族との時間を大切にしています。写真は、富士山と五重塔を一目に見ることができる新倉山浅間公園でのものです。これからも仕事と家庭を両立させ、オンとオフのどちらも充実させたいと考えています。
子どもの成長が一番の楽しみです
娘が二人いて、その成長が一番の楽しみです。発表会等、幼稚園でイベントがある時は必ず出席するようにしていますし、長期のお休みの際に保護者が行う幼稚園清掃にも、喜んで参加しています。
Profile
- 総合職
- 車両・機械系統
佐藤
静岡支社 施設部施設課 ※取材当時
2013年入社
環境科学研究科・環境適合材料創製学専攻修了
この社員が関わっている事業
在来線鉄道事業
地域に根差したネットワーク