私の創造

時を超えて愛され続ける車両をめざして。

総合職(車両・機械)
大澤 弘幸

仕事

多様な経験の積み重ねが、車両の専門家としての力に。

系統を乗り越えて連携する醍醐味。

鉄道会社は「安全・安定輸送」が第一ですから、それがそのまま仕事のイメージにもなっているかもしれません。しかし私は、会社研究をするなかで車両の高速化や運転ダイヤの高密度化、車両の軽量化といったつねに新しい挑戦を続けるJR東海の姿を知り、魅力を感じて入社を決めました。
入社以来、11年間で八つの職場を経験してきましたが、そのいずれも、車両設計の専門家をめざす私にとって価値あるチャレンジであったことは間違いありません。
特に印象に残っているのは、入社5年目に、ATS-PTと呼ばれる在来線への新保安装置の置き換え作業に携わったことです。ATS-PTは列車の安全運行に大きく関わる装置で、万が一、運転士が信号を読み間違えて運転しようとしても自動的にブレーキをかけるものです。この置き換え作業に際して私は、何百という車両の走行データを解析する作業にも携わりました。この経験のおかげで、データを通じて車両の状態を読むことに関しては、誰にも負けない知見を身に付けられたと自負しています。
さらに、このプロジェクトでは、列車の運行を司る運輸系統や、地上設備を担当する施設系統、信号の制御などを担当する電気・システム系統など、他系統の社員との連携が不可欠でした。系統に関わらず、ひとつのチームとして安全・安定輸送を支えるという鉄道会社ならではの醍醐味を実感することができました。

 

普遍的な価値を見極めて、車両を設計する。

現在私は、在来線車両の設計を主に担当しています。車体ぎ装が担当で、具体的には車両の外観や内装部品の取付け、腰掛やトイレの選定などを行っています。ほかにも、人間で言えば骨格に相当する「構体」の設計も重要な仕事のひとつです。
在来線の車両の寿命は約30年ですから、現在設計している車両は、私が定年を迎えるころまで走り続けることになります。その長い間、事故なく安全に走るのはもちろんのこと、お客さまにとって快適な車両でなくてはなりません。一時の流行に迎合するデザインではなく、時を超えて愛され続ける車両を追求しています。既存車両の部品交換なども私の担当ですが、古い車両の設計変更に携わると、かつての設計者たちが車両に込めた想いというものを感じることができ、時代を超えて受け継がれてきた先輩方の設計思想のすごさに感銘を受けます。
車両の検査修繕に携わった経験も活かし、お客さま同様、工場の担当者にも配慮した車両を実現したいと思います。そして、いつか大きくなった我が子が「あの車両は父がつくったんだ」と胸を張れるような車両を世に送り出せたら、最高です。

 

キャリア

さまざまな業務の経験を積み重ねてきました。

'06-4月入社、新入社員研修
時間管理など厳しく指導され、社会人としての基礎を身につけることができました。同期の仲間とは今でもよく会います。
'06-6月大阪第一運輸所
東海道新幹線の運転士としての研修を受けました。はじめてひとりで乗り込んだ時は、あまりの緊張に、全身ぐったりと疲れたほどでした。
'07-7月大阪台車検査車両所
ハンマーやペンチなどの工具を持って、新幹線車両の検査修繕作業を行いました。N700系車両の投入に伴い、その新しい検査体制づくりにも携わることができました。
'08-7月名古屋工場
在来線の検査修繕を担当しました。在来線は車種の多いことが特徴で、基本構造は変わらないものの、細かな違いについて学ぶことができました。
'09-7月東海鉄道事業本部 車両部検修課
車両の不具合調査や車両部品経年取替計画を担当しました。経年部品を洗い出し、壊れる前に交換して車両をリフレッシュするのですが、部品の改廃もあるため、機能の確認には特に神経を使いました。
'10-7月東海鉄道事業本部 車両部車両課
ATS-PTの導入プロジェクトに参画し、データ解析という責任の重い仕事を担当しました。データ解析では誰にも負けないという自信がありました。
'12-7月名古屋車両区
運用助役として車両運用の管理、社員の管理を行いました。台風の際は車両運用変更の対応などでへとへとになりましたが、ダイヤが平常に戻った時には大きな達成感がありました。
'13-6月伊勢車両区
伊勢車両区で引き続き運用助役を務めました。管理者として社員教育や養成計画、社員運用などを考えていくことを通じ、マネジメントについて学ぶことができました。
'16-4月東海鉄道事業本部 車両部管理課
伊勢志摩サミットの開催に伴い、安全面の対策などを担当しました。
'16-7月東海鉄道事業本部 車両部車両課取材当時
 

これからめざすもの

設計者としての経験を積んで、将来は車両設計全体を管理する業務に挑戦したいと考えています。

プライベート

  • 家族旅行に行きました
    3歳の息子、1歳の娘と家族4人で髙山に旅行しました。息子は「父ちゃん大好き」と言って、なついてくれます。子どもたちの成長は本当に早くて、その姿にはいつも元気をもらっています。
  • ゴルフを通じて仲間と交流
    入社後、先輩に誘われて始めたのがゴルフ。職場の仲間と楽しくプレーしています。年に一度は泊まりがけでプレーすることも。気の置けない仲間とのゴルフを通じた交流はとても楽しいです。
大澤 弘幸

Profile

大澤 弘幸

総合職(車両・機械)
東海鉄道事業本部 車両部車両課
2006年入社
工学府物理情報工学専攻修了