私の創造

社会の流れを先読みし、需要にお応えする最適解を提供していく。

総合職(運輸)
梅澤 直樹

仕事

適切な列車本数を設定し、安全・安定輸送の実現に貢献する。

同じ誇りを胸にする仲間たちと、一つのチームとして。

東海道新幹線のダイヤは毎日変わります。金曜の夜なら単身赴任先から我が家へ戻る人が増えますし、土日はテーマパーク等に向かう人で混み合います。お盆や年末年始の繁忙期間には、お客さまの数もピークとなります。このように日々変化するお客さまのご利用状況や社会情勢を見極めて適切な列車本数を想定し、臨時列車を設定する業務を、波動計画と呼びます。私はこの波動計画の担当として臨時列車の本数を柔軟に変更することによって弾力的な列車設定を行い、お客さまにより快適に東海道新幹線をご利用いただけるように努めています。
もちろん東海道新幹線の運行は、我々だけで成り立っているのではありません。車両や乗務員を手配する社員、入念な点検をする社員、実際に列車に乗り込む乗務員など、大勢の仲間の力が結集することで、波動計画通りの輸送が可能になります。日本の大動脈を支えているという誇りを共有しながら働くチームの一員として、私は仲間たちへの感謝を忘れずに日々の業務に取り組んでいます。
通常、需要想定は半年先を見据えて行いますが、厳しかったのはやはりコロナ禍という前例のない状況下での対応でした。感染者数が変動を繰り返す中、高い感度で社会情勢の変化を先読みし、お客さまと我々にとっての最適解を求めて試行錯誤を繰り返しました。結果的に大きな混乱もなくお客さまに東海道新幹線をご利用いただくことができ、安全・安定輸送への責任を果たせたことに安堵しました。

 

東京駅で目の当たりにした輸送量に圧倒される。

社会や人々に貢献できる人生を送りたいというのが、就職活動に臨む私の信条でした。あるとき目にしたのが、東京駅を3分おきに発車していく東海道新幹線の姿。ホームの上で私は、その圧倒的な輸送量に凄みさえ感じ、目を奪われました。これだけ多くの人々に必要とされ、利用されている東海道新幹線。まさに日本の大動脈を支えている鉄道会社の存在意義を肌で感じた瞬間でした。
首都圏で生まれ育った私はそれまで東海道新幹線に乗る機会がほとんどなかったため、このとき受けた衝撃がそのまま当社を志すきっかけとなりました。さらに会社研究を進める過程でリニア中央新幹線計画や海外高速鉄道プロジェクトなど、世の中に大きなインパクトを与えるダイナミックな仕事に携われるチャンスがあると知ったことも、私の背中を押してくれました。
現在の波動計画の業務は、まさにそうした東海道新幹線の社会的意義の大きさを実感できる仕事です。実際にホームの様子を見に行くこともありますが、多くのお客さまがご乗車された東海道新幹線の姿はかつて東京駅で私が圧倒されたシーンと重なり、感慨もひとしおです。
コロナ禍を経験したことで人々の移動や時間に対する考え方は大きく変わり、鉄道も転換期を迎えていると感じます。これからは移動手段に新たな付加価値を加えることで、さらなる需要の創造とお客さまへの貢献をめざしていきます。

 

キャリア

安全に対する意識を徹底して学んできました。

'19-4月入社、新入社員研修
2カ月間、同期入社の仲間たちと寝食をともにしました。特に印象に残っているのは「安全」について徹底的に教わったことです。ここまで強くこだわってこそ鉄道の安全は守られるということを実感しました。
'19-6月東京第一運輸所(新幹線車掌)
JR東海の制服に初めて袖を通し、東海道新幹線の車掌として勤務しました。お客さまとの触れあいを通じてサービスのあり方を学びました。
'19-12月東京第二運輸所(新幹線運転士)
愚直に基本動作を守り続ける重要性、人が見ていないところでも自分を厳しく律することの大切さを学びました。初めて自分の手で東海道新幹線を動かしたときの感動は一生忘れません。
'20-12月東京駅(駅係員)
日本有数のターミナル駅である東京駅で改札業務を担当しました。多様なお客さまにサービスする難しさを実感しました。
'21-2月新幹線鉄道事業本部 運輸営業部 輸送課(輸送列車指令)
東海道新幹線の安全運行を支える部署において、チームワークの大切さを学びました。
'21-7月新幹線鉄道事業本部 運輸営業部 輸送課(輸送統計・波動計画)取材当時
統計担当としてご利用状況の分析に携わった後、その知見を活かし波動計画担当として臨時列車の計画を担っていました。
'23-7月中央新幹線推進本部 企画推進部
中央新幹線の運行に関わるシステムや車両設計などについて、他系統の社員と共に汗を流す日々を送っています。運輸系統として、お客さま目線で考えることを心がけています。

これからめざすもの

中央新幹線は人々の生活を豊かにする可能性を秘めた、まさに将来の日本地図を作るようなプロジェクトです。恒久的な大動脈輸送を実現すべく、お客さまの利便性・快適性の更なる向上に貢献していきます。

プライベート

  • 休日はゴルフへ
    先輩に誘われて始めたのがゴルフ。大学まで野球をしていた私からすれば、止まっているボールを打つのがこんなに難しいとは思いませんでした。自然の中が好きなので、青空の下で汗を流す気分は格別です。
  • 同期でサウナ旅行
    趣味はサウナです。同期の仲間とサウナの旅に出かけることも。写真は長野県のサウナを訪れたもの。大自然とサウナを味わい、心身もしっかり整いました。
梅澤 直樹

Profile

梅澤 直樹

総合職(運輸)
新幹線鉄道事業本部 運輸営業部 輸送課 ※取材当時
2019年入社
理工学研究科物理学専攻修了