私の創造

日本で育った高速鉄道が世界で走る姿をいつかこの手で実現したい。

総合職(車両・機械)
仲田 圭吾

仕事

世界を舞台に活躍する日本の高速鉄道を夢見て。

日本の高速鉄道の思想、システムを世界へ。

現在世界では、鉄道の欧州規格を世界共通の国際規格にしようとする動きと、それに伴って世界市場での欧州の優位性を確保しようという意図があらわになっています。それに対し日本は、わが国の鉄道技術が国際標準から外れないようにするための取組みを実施しており、私は国際規格を作成する会議への参加などを通じて、その取組みに携わっています。東海道新幹線に代表される日本の高速鉄道の高い安全性と安定性は、高速専用線という思想とシステムによって担保されています。その思想・システムが鉄道プロジェクトの計画プロセスに関するガイダンスのひとつとして国際規格化されることで、今後、JR東海が海外展開を行う際のよりどころになると考えられます。
世界の鉄道には多様性があり、日本と欧州の違いを認めた上で共有すべき国際規格を作成していくことは簡単ではありませんし、今すぐ成果が表れるという仕事でもありません。しかし、今取り組んでおかないと日本型が排除された場合、将来、日本型高速鉄道システムの海外展開が困難になってしまうことも想定されます。私は鉄道事業者の一員であると同時に将来の国益を支える日本代表チームの一員としての意識のもと、長期的な視点で仕事に取り組んでいます。その使命の重さこそが、私にとってのやりがいとなっています。

 

鉄道の最前線で磨いてきた使命感を胸に。

鉄道は多様な技術の結晶から成り立っており、しかも日々絶え間なく進化を続けています。在来線や東海道新幹線、超電導リニアによる中央新幹線と、3世代の鉄道事業に携わっている当社は世界に誇る最先端の鉄道技術を開発し、かつ海外展開にも意欲的に取り組んでおり、そうした点に魅力を感じて私は入社を決めました。
これまで在来線を中心にキャリアを重ね、車両のメンテナンスに汗を流したり、車両不具合に対応したり、ダイヤの乱れ時にもチーム一体となって車両を適切にお客さまに送り出したりと、つねに鉄道事業の最前線で安全・安定輸送を支えてきました。交通インフラを支えるものとしての責任の重さ、社会に与える影響の大きさは、体に染みついていると感じています。国際規格に関連する取組みを行う上で、そうして培われてきた鉄道人としての使命感が私の根底にあるのは、間違いありません。
現在の業務を通じて、日本の高速鉄道システムが世界で走るためのレールを敷くことができたら、次は東海道新幹線の事業を海外で展開するプロジェクトに携わりたいと考えています。日本で生まれ育った鉄道が、世界の国の人々を笑顔にし、幸せにする姿を見ることができたら、こんなに誇らしいことはありません。

 

キャリア

“鉄道人”として求められる普遍的な能力を磨いてきました。

'08-4月入社、新入社員研修、現場研修
学生から社会人、そして鉄道人へと意識を切り替え、会社として大事にしている考えなどを学びました。ともに研修を過ごした同期の仲間との絆をつくることができました。
'08-9月大阪第一車両所 新大阪支所
東海道新幹線の営業列車に乗り込み、振動の測定とそのデータ解析を行い、異常な振動は見られないかなどの検査を行いました。
'09-7月名古屋車両区
車両のメンテナンスを行ったはじめての職場でした。実際に自分の手で車両をメンテナンスし、車両に関する知識を得るとともに、日々お客さまに快適な車両を提供するための現場での苦労を体感しました。毎日メンテナンスする車両には愛着がわくものだと感じました。
'10-7月東海鉄道事業本部 車両部検修課
365日休むことなく運行する“鉄道事業”というものを経験し、鉄道人としての土台を築いた時でした。車両現場を統率し、鉄道事業を車両の面から支える立場でしたが、発生する車両不具合の事象や台風、地震といった自然災害などのさまざまな問題に適切に対応し、日々の運行を守っていく大変さ、重要さを学びました。
'12-7月総合技術本部 技術開発部 状態監視チーム
東海道新幹線車両N700Aや在来線車両キハ25形2次車に搭載されている振動検知装置の開発に携わりました。自分が開発した機器が営業列車に搭載されていることを、誇らしく思っています。
'14-3月新入社員研修インストラクター
新入社員の指導役として、寝食をともにして過ごしました。教育を行いながらも自分自身も成長できた機会でした。新入社員だった教え子たちに久しぶりに会いそれぞれの職場でしっかりがんばっている話を聞くと頼もしく感じます。
'14-6月静岡車両区
管理者として車両運用・構内全般、また社員管理の業務に従事しました。運行の最前線で、正常時もダイヤ乱れ時も職場一体となって車両を適切にお客さまに送り出すよう取り組みました。また、職場の課題、目標を理解した上でチームを組み、課題解決に向けて取り組んでいくマネジメントを学びました。
'16-7月海外調査派遣(英国)
社内公募を通じて海外調査派遣の業務にチャレンジしました。英国で車両メンテナンスや欧州規格の適応について調査を行い、英国人と働きながら、海外の鉄道について学びました。海外の鉄道に関する経験を積むことができた貴重な機会であり、国際社会や鉄道の多様性を肌で感じることができました。
'17-7月総合技術本部 技術開発部 技術計画チーム 技術基準グループ取材当時
鉄道の国際規格を定める動きに対し、日本の鉄道技術がその規格に盛り込まれるよう、国際会議などの規格審議の場を通じて働きかける取組みを行っています。

これからめざすもの

これまで主に在来線車両について経験を積み、現在は海外関係の仕事もしています。この経験を活かし、日本と海外の鉄道の違いを理解した上で、その国に最適な鉄道を提供できる技術者になっていきたいと思います。

プライベート

  • 幼い娘と一緒の休日を楽しんでいます
    英国駐在中にはじめての子どもが生まれました。写真は生まれて間もないころ、記念にロンドンのビッグベンの前で撮ったものです。現在は、休日になると家族で買い物に出かけたり、旅行を楽しんだりしています。子どもが生まれてからは、赤ちゃんに優しいお店や宿を利用することが多くなりました。
仲田 圭吾

Profile

仲田 圭吾

総合職(車両・機械)
総合技術本部 技術開発部
技術計画チーム ※取材当時
2008年入社
エネルギー科学研究科 エネルギー変換科学専攻修了