私の創造

インフラを支える鉄道人としての誇りのもと、日々の“当たり前”を守る。

総合職(電気・システム)
飯澤 萌

仕事

多様な経験を積んで身につけた、事業全体を俯瞰する視野。

大勢のお客さまの姿が、仕事のやりがいに。

お客さまをお乗せした列車が、何ごともなく安全に走っていく。日々のそんな“当たり前”を支える仕事の尊さを実感したのは、入社2年目のことでした。
当時私は岐阜電気区において電灯電力設備・変電設備の保守に携わっていました。そこで担当したのが、駅に設置された停止位置目標(標識)の改良工事です。列車が停まる位置を示す標識なのですが、停車位置誤りを防ぐために、より視認性を高めようと、照明のついた発光する標識に切り替える工事を担当しました。施設系統や運輸系統といった他系統の社員と調整しながら準備を進め、工事当日は現場に立ち会いました。
深夜の工事は予定通り順調に進行。何の問題もなく終わり、始発列車を待つことになりました。やがて真っ暗な中を始発列車が走ってきたのですが、早春にも関わらず暖かそうにご乗車されているお客さまの姿を目にした時は、この人々の当たり前の日常を我々が支えているという思いを強くしました。
学生時代、鉄道とはまるで縁のない研究をしていた私がJR東海を志望したのは、名古屋駅で多くの人々が駅を利用する様子を目にしたことがきっかけでした。鉄道が生活に密着したインフラであることに気づき、自分も日々の生活の安全を守りながらインフラを支える仕事に従事したいと思ったのです。
停止位置目標の切替工事の現場で、私はその時の志を思い返し、JR東海の一員であることを誇らしく感じました。

 

“自分”だけではなく、“事業”を主語に考動する。

現在、私は東海鉄道事業本部管理部企画課に所属し、全体の年度計画や中長期施策の推進を担当しています。系統を横断した知識・判断が必要であるため、それまで変電設備等を中心に電力の仕事に携わってきた私にとって、異動当初は戸惑うことばかりでした。今は管理部門として施策を客観的に見ることを意識し、スピード感を持って対応することを自分に課しています。全体の調整役であり、1人では仕事が成り立たないため、関係箇所との良好な関係を保ちながら、円滑に業務が進められるよう、細やかな情報連携を意識しています。
異動してすぐに担当したのが、車両関係のプレス発表資料の調整でした。前任者がある程度進めてくれてはいたものの、それでも自分の携わった資料がプレス向けに発表され、翌日には新聞に記事が掲載され、SNSでも反響があった時は、達成感が得られました。それまでは目の前の電力設備を見ながら業務に取り組んできましたが、ここでは社会と向き合う仕事であることを実感。視野がずいぶんと広がり、自分だけではなく、東海鉄道事業本部を、ひいてはJR東海を主語に考動することを学びました。私にとって大きな成長です。このように異動を重ねることでさまざまな経験を積み、自分の幅を広げていける点は、総合職ならではの醍醐味です。
この先も多様な部署で経験を重ね、系統を越えて広く相談される立場になれたらと思っています。さまざまな施策の推進に際して壁にぶつかった時「あの人に相談すればいいアドバイスがもらえるのでは」と頼りにしていただける、そんな人材を目指していきます。

 

キャリア

総合職としてさまざまな部署で経験を積んできました。

'19-4月入社、新入社員研修
新入社員研修で、社会人、鉄道人としての意識を身につけました。慣れない共同生活には苦労しましたが、素晴らしい同期と充実した時間を過ごすことができました。
'19-6月東海鉄道事業本部 電気部電力課
東海エリアの在来線の電気系現業区を管轄する電力課に配属され、在来線電力の基礎・基本を学びました。
'19-7月東海鉄道事業本部 岐阜電気区
東海道本線・高山本線・美濃赤坂線の3線区を保守管理する岐阜電気区に配属され、電灯電力設備・変電設備の保守に携わりました。在来線の安全を守る最前線の職場で、自身の安全意識の向上と作業環境改善に取り組みました。
'21-7月東海鉄道事業本部 電気部
変電所の設備管理と維持管理方法の改善に関わる業務を担当しました。初めて大規模な工事を担当し、他系統の担当者と調整しながら仕事を進める難しさを感じました。また東海鉄道事業本部管内の電力関係工事の予算管理を担当し、他系統との調整やスケジュール管理だけでなく、先読みした柔軟な対応が取れるように意識して業務に取り組みました。
'23-7月東海鉄道事業本部 管理部企画課取材当時
東海鉄道事業本部の中長期施策の推進を担当しており、主に資料調整や施策広報に関する調整に携わっています。管理部門として、広い視野で業務に取り組むことを意識しています。

これからめざすもの

在来線の仕事が長かったので、東海道新幹線、中央新幹線にも携わり、3世代の鉄道に関わる仕事を経験したいと思っています。また、“持続可能な鉄道事業”という切り口で必要とされる技術や仕組みについても取り組みたいと考えています。

プライベート

  • カメラ片手に旅を楽しんでいます
    入社1年目のボーナスで購入したカメラを持って旅に出かけ、神社仏閣や美術館を巡っています。写真は瀬戸内海の直島へ行った時のもの。インスタレーションなどの芸術作品を堪能しました。
  • 同期は大切な財産です
    同期の中でも特に仲のいい4人で食事を楽しみました。一歩踏み込んだ本音の話ができる仲間の存在はとても貴重で、定期的に集まって盛り上がっています。
飯澤 萌

Profile

飯澤 萌

総合職(電気・システム)
東海鉄道事業本部 管理部企画課 ※取材当時
2019年入社
総合エネルギー工学専攻修了