私の創造

毎日走る列車。普通の光景をつくり出していることが、大きな誇りです。

総合職 (電気・システム)
土屋 啓

仕事

日々の列車の安全を、現業職場の長として支える。

情報を的確に収集する上でコミュニケーション能力も
極めて重要だと感じています。

現在私は、東海道本線の丹那トンネルから清水駅までの信号通信設備の保守管理を行う富士信号通信区の区長を務めています。信号通信設備は列車の安全な運行に直結する設備が非常に多いため、毎日設備が安定的に正しく稼働するということが絶対条件となります。当区では信号通信設備が日々安定稼働するよう、設備のメンテナンスを中心とした保全業務や、老朽化した設備の取り替えなどを昼夜にわたって行っています。
私はマネージャー職として、それぞれの作業内容や作業方法の点検、設備更新の際の安全上のチェック、施工会社との安全に関する打ち合わせや安全管理についての指導などを行っています。
区長としての責務を果たす上で迅速かつ的確な決断力は不可欠です。それには多くの情報が必要ですが、私自身が未経験なことも多くあります。その際は周囲の意見や判断に耳を傾けることが重要です。そういった情報を的確に収集する上でコミュニケーション能力も極めて重要だと感じています。そのためにも職場の雰囲気づくりは大切にしており、区員に声をかけ、それぞれの体調などを気にかけることも仕事のひとつだと思っています。

 

お客さまをお運びするために列車がダイヤ通りに
安全に正しく動いていることに誇りを感じます。

今でも私が思い出すのは、入社3年目にある駅の橋上化に伴う電子連動装置の更新工事を担当した時のことです。重要な設備ですので、半年程度かけて何度も夜間作業を繰り返し、職場の多くの社員や施工会社の作業員と一緒に設備が正常に機能することを徹底的に確認しました。ですから信号機には間違いなく青信号が出るのですが、そうわかっていても果たして本当にちゃんと表示されるのか、祈るような気持ちで本番を迎えました。そして実際の営業列車に対して青信号が出た瞬間、それまでの苦労が吹き飛ぶような気持ちになり、目頭が熱くなりました。お客さまにとってはいつもと変わらない当たり前の朝だったでしょう。しかし、その当たり前を支えることのできた、私にとっては特別な朝となりました。
今も駅で多くのお客さまとすれ違いますが、そのお客さまをお運びするために列車がダイヤ通りに安全に正しく動いていることに誇りを感じます。
電気・システム系統の仕事はお客さまからは見えづらく、いわば縁の下の力持ちです。だからなおのこと、当たり前に列車が走っていることに、大きなよろこびを感じるのです。

 

キャリア

現業、非現業と多くの職場を経験しました。

’01-4月入社、新入社員研修
当社における安全・安定輸送という価値観としての最も大事な概念、快適な輸送サービスを提供するという精神を学びました。電気・システム系統で入社し電気設備を相手にすることが多いですが、その先にあるお客さまに対する気持ちというのは今でも強く持っています。
‘02-4月静岡支社 工務部電気課
静岡地区在来線の電気設備に関する統括部署ということで、さまざまな人との出会いがありました。当時の係長が静岡地区のすべての信号通信関係現業職場に連れて行ってくれたことも思い出のひとつです。多くの先輩から鉄道の安全哲学の奥深さを学んだことは、自分の原点です。
‘02-7月静岡支社 富士信号通信区
現在区長を務めている職場に、担当者として配属されました。暑い日も寒い日も風雨の日も、線路を歩きながら信号通信設備に実際に触れたのはすばらしい経験となりました。踏切の場所を覚えられないのが悔しくて、休みの日にも車やバイクで管内を巡って覚えようとしたことも思い出です。
’04-7月建設工事部 電気工事課
建設工事部は、社内の技術基準の統括や大規模工事の設計・発注を行う部署です。最初の3年間は技術管理という仕事で、信号通信を中心とした電気設備の仕様検討やシステム仕様の策定、工事設計を審査する仕事を行いました。当時はATS-PTの仕事や東海道新幹線の列車無線工事などさまざまなプロジェクトがあり、非常に忙しかったことを覚えています。最後の1年間は設計を行う部署で、多くの通信設備工事を担当しました。
’08-7月総合技術本部 技術企画部
電気・システム系統社員の人事や教育を取りまとめる計画部門を担当しました。電気・システム系統全体の技術力を維持向上していくために、主に“人”に関わる仕事が中心でした。当社において“人材”は本当に財産そのものだと強く実感しました。
‘10-7月東海鉄道事業本部 多治見信号通信区
中央本線の多治見駅などを担当する信号通信区で、はじめての現場管理者として仕事をしました。在来線に導入された新しい保安装置であるATS-PTの使用開始に際して、雨が降りしきるなかで切換作業に臨んだことや、大雪のなかで列車無線装置更新の事前試験を行ったことは、特に記憶に残っています。
‘11-7月東海鉄道事業本部 木曽福島工務区
厳寒の地にある工務区で、首席助役として電気系統全体の統括業務を行いました。電気・システム系統、施設系統で協力して倒木撤去や設備の迅速な復旧にあたるなど、鉄道業務を一致協力して行う様子を間近で感じることができました。温かい土地柄と豊かな自然のなかで過ごした2年間は、私にとって大切な思い出です。
‘13-7月静岡支社 富士信号通信区取材当時
 
‘15-7月建設工事部 電気工事課
電気工事課全体を見わたす企画担当の課長代理として再び建設工事部に着任しました。電気・システム系統の建設部門として多くの施策が日々進行しており、全体に関わるさまざまな業務を担当します。個々の施策だけでなく全体の把握や将来にわたる中長期的な視点が大切だと感じています。これまで培ってきた現場経験や人間関係を軸に各担当部署の社員と連携を取り仕事を進めています。

これからめざすもの

大規模工事の計画や施策の推進などに携わりたいと思います。
また、人が好きですので、人材育成や教育に携わる仕事も再びやってみたいと考えています。

プライベート

  • 森のなかで休日を楽しみました
    3歳の娘を連れて、赤沢自然休養林に久しぶりに行きました。ここは、その昔、山から切り出した木材を運ぶ森林鉄道が走っていた地域でもあります。川遊びをしたり復元された森林鉄道に乗ったりして過ごし、バーベキューをしました。
  • 趣味はカメラ
    昔からカメラが趣味です。プロ仕様に近い一眼レフのデジカメを一昨年買いましたので、子どもや景色を中心に撮影して、思い出に残すようにしています。一瞬の時間を切り取るおもしろさが、カメラの魅力です。
土屋 啓

Profile

土屋 啓

総合職(電気・システム)
静岡支社 富士信号通信区 ※取材当時
2001年入社
基礎工学研究科情報数理系専攻修了