私の創造

機械と建設。私だからできる仕事がある。

プロフェッショナル職(大学卒)(車両・機械)
𠮷平 真貴子

仕事

車両を保守する人のために、最適な環境を。

よりよい建物が、よりよい保守につながる。

在来線車両を保守する名古屋車両区は築100年近くの古い建物です。現在はその建て替え工事を進めており、私は車両を保守するための車両検修設備や建物の空調設備等の設計・施工管理を担当しています。
お客さまを安全にお運びするためには、適切に保守された車両をご提供する必要があります。品質の高い保守作業を行うためには、保守作業に携わる作業者が集中して作業に取り組める環境を整えることが必要で、様々な機械設備を通じてそれを実現することが、私の役目です。また、この機械設備を安定して稼働させるための保守も必要であり、保守性の高い機械設備を提供することも重要な観点です。名古屋車両区の建て替え工事の完成は数年後ですが、完成後にそこで作業する方々を思いつつ、さらにはその先にあるお客さまの安全を願いつつ、設計・施工管理に取り組んでいます。
建て替え作業は、現在の建物を使った車両の保守作業と並行して工事が進められています。安全に保守作業ができる環境を整えるために工事の監督も行っており、常に現場に出向いて状況を目で確認するとともに、名古屋車両区の社員とコミュニケーションを取って、困りごとなどがないかをヒアリングしています。私は入社1年目に在来線車両の保守を担当し、車内の機器取替などに携わりましたが、その経験はユーザーの使い勝手に配慮しながら車両メンテナンス設備の設計を進めていく際に役立っています。
当社の他系統社員や機械メーカーの方、作業員の方など、日々大勢の方とやり取りしながら作業を進めています。異なる意見をまとめることに苦労することもあるものの、「良い建物をつくりたい」「働きやすい環境を実現したい」という思いは共通ですので、心を一つにして取り組んでいます。

 

未知だった建設工事の苦労と喜び。

現在の部署に異動したのは、入社2年目のことでした。1年目は、先ほども触れたように在来線車両の保守に携わっており、自分の保守した車両がお客さまをお運びしていることにやりがいを感じていたので、まったく違う業務に就いたことに当初は戸惑いを覚えました。車両の保守は日々目の前の作業一つひとつに達成感を覚えるのに対し、建設工事は完成まで数年間を要する長期的な仕事でやりがいが未知であったからです。さらに大学で機械工学を専攻した私が建設工事を担当することに、不安を感じずにはいられませんでした。
しかし、そのような中でも自分が携わっていた建屋工事が完成し、完成式典に参加させていただいたことがターニングポイントとなりました。式典で当時の本部長から「素敵な建物をつくっていただきました。この事務所棟のおかげで、この建物で働く人たちはよりよい仕事ができるようになります」との言葉をいただき、それまでの苦労が報われた気持ちと達成感で胸がいっぱいになりました。そして、建物で働く人たちも私にとってかけがえのないお客さまなのだと気がつき、本当にやりがいのある仕事だと感じたのです。今でもこの事務所棟は私にとって特別で、足を運ぶたびに当時の感激を思い出します。そして、機械の知識に加えて、建築の現場で経験を得た私だからこそできる仕事があるという思いを強くしました。
現在、工事が進む中央新幹線は、車両だけでなく列車運行を支える地上システムの多くを機械部門が支えることになります。将来は私もその一員として、新しい機械部門を築くことに挑戦したいと思います。

 

キャリア

子育ても、仕事も、楽しみながら。

'13-4月入社、新入社員研修
同期と一緒に過ごした新入社員研修は、大変でありながらも充実した日々でした。今はみんな離れていますが、それぞれの職場で頑張っていると思うと、私ももっと頑張らなくてはという思いになります。
'13-6月東海鉄道事業本部 名古屋工場
在来線車両を保守する名古屋工場で、車内の機器取り替えなどを担当していました。初めて作業した車両は名古屋-長野間を走行している383系「しなの」です。学生時代の4年間、通学のためにずっと利用していた車両だったので、とても感慨深かったです。今まで乗せてくれたことへの感謝の気持ちを込めて、作業に当たりました。
'14-7月建設工事部 建築工事課
1年目に働いていた名古屋工場の建て替え工事を担当しました。初めての建設工事で、当初は戸惑いもありましたが、かつて一緒に働いていた人たちのためにも良いものをつくろうと思いました。
'17-11月分べん休暇・育児休職
約4年半の休暇・休職の間に、娘を2人出産しました。娘たちと一緒に過ごした日々は大切な時間でした。
'22-4月建設工事部 建築工事課取材当時
以前と同じ職場へ復職し、時短勤務制度を利用しながら働きました。育児との両立は大変ですが、家庭とは別のコミュニティに所属できる喜びは大きかったです。

これからめざすもの

どの系統も女性社員が増え、働き方も多様になりました。一方で、どのようにキャリアを重ねていくか悩んでいる女性がまだ多いように感じます。そうした悩みに寄り添い、力になれるよう、女性活躍推進に取り組めたらと考えています。

プライベート

  • 宝物は、家族と過ごす休日。
    旅行が好きなので、お休みには家族とよく出かけています。時には1人で大好きなK-POPのライブに遠出することも。いつかは家族で47都道府県を制覇することが目標です。
𠮷平 真貴子

Profile

𠮷平 真貴子

プロフェッショナル職(大学卒)(車両・機械)
建設工事部 建築工事課 ※取材当時
2013年入社
工学部機械システム工学科卒