- アソシエイト職
- 宮澤 理香
お客さまに旅の喜びを、地域には新たなにぎわいを。
自分の「好き」を、仕事を通して形にする。
東海道新幹線沿線エリアの魅力を発掘し、観光プロモーションを企画・実行するほか、現地での観光をより楽しんでいただくためにEXサービス内で購入できる体験プランを開発することが、私の所属する地域創生グループの仕事です。ミッションは東海道新幹線をご利用いただくお客さまの数を増やすこと。そのために、お客さまがわざわざ新幹線に乗って沿線の観光地に足を運びたくなるような「魅力」を見つけて、どうプロモーション・商品化できるかを、現地に駐在するグループ会社のメンバーと一緒に議論しながら仕事を進めています。
携わった企画の中でも、思い入れが大きいのは、グループに着任してはじめて任された奈良エリアの企画です。私にとっては修学旅行ぶりの奈良でしたが、大人になって訪れると、広大な自然の中にある、日本のはじまりを感じる重厚な歴史の数々にすぐに虜になりました。中でも、興福寺国宝館の、天燈鬼(てんとうき)・龍燈鬼(りゅうとうき)というコンビの鬼を大好きになりました。鬼は四天王像の足の下に踏みつけられる姿でよく現わされますが、このコンビの鬼は、独立して仏さまの前を照らす役を務めています。私自身“一生懸命踏ん張る立ち姿”からパワーを貰えたことから、この魅力を世の中に広めたいという思いをずっと秘めており、いざいざ奈良キャンペーン(興福寺編)のタイミングで、アクリルスタンドとして商品化しました。SNSでも話題となり、「このアクリルスタンドが欲しいから奈良まで出かけた」という声をお客さまから頂きました。国宝をアクリルスタンドにすることは非常にハードルが高いですが、この像を身近な存在として感じていただきたい想いを直接興福寺の方にご相談したところ、何とか実現に至りました。自分の「好き」を、仕事を通して形にできること、そしてミッションである新幹線のご利用に繋げられることに、やりがいを感じています。
もうひとつ、「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン(以降、京都キャンペーン)が30周年を迎えた年のプロモーションを担当したことも印象に残っています。当社のキャンペーンの顔ともいえる京都キャンペーンでは、これまで京都の代表的な社寺と桜や紅葉といった季節の風景の画をCMで見せ続けてきました。しかし、30周年を迎えた夏はチャレンジとして、よりお客さまの旅行意向や需要を生み出せるCMの見せ方を追求しました。お客さまが日々の生活の中で何を想い、どのような思考を経て京都にいらっしゃるのか、調査や議論を重ねた結果、「日ごろ頑張っている自分へのご褒美として、京都の非日常感が生み出す癒し」をCMで見せよう、という結論に至りました。CM制作にあたり、チームメンバーや広告代理店と「京都ならではの癒しは何か?」ブレーンストーミングを何度も重ね、「日々忙しさに追われて自分の時間をとれない人が、日常のことを忘れて、ふと自分と向き合える場所」として京都を表現することを目指し、CMでは旅人が「庭園の癒し」と「街中の癒し」に出会い、実際に癒されていく様子を表現し、今までのCMとは異なるものが出来上がりました。
人はどういったときに京都で癒しを感じるか?どういった人が京都に癒しを求めるか?を自分ごととして考え、CM制作に携わることができました。CMがきっかけで京都に旅行した方が、これまでのCMよりも増えたという調査結果も出ており、今後の宣伝展開に向けて新しい道を切り開くことができたと考えています。
自らの意思で、主体的に業務に取り組む。
営業本部に配属されてから印象に残っている言葉は「この仕事の醍醐味は、“人”との出会いをきっかけに、自分の「好き」を広げていけること」という言葉です。地域創生の仕事は、当社でこのチームでしかできない仕事です。仕事が立て込むとつい流されてしまいますが、今ここでしかできない仕事に、自分ならではの付加価値を加えることで、自身の存在価値も高めていきたいと思っています。
アソシエイト職という響きには、ややもすると補助的な仕事という印象を受けるかもしれません。当社のアソシエイト職は比較的長期にわたって一つの業務に取り組むことができ、私自身、学生時代から一つのことをコツコツ進めることが得意だったことから志望しました。実際、経験を重ね、プロモーションや体験プランの企画やそれに向けた自治体や施設との交渉、キャンペーン設計など、主体的に取り組んでいます。
意欲があれば主体的に業務に取り組むことができ、それが大きなやりがいとなって跳ね返ってきます。
将来は、営業本部での経験を活かして、私が当社を志望した理由でもあるリニア中央新幹線の業務に携わり、ゆくゆくは新たな沿線の魅力をプロモーションと商品化を通じてお客さまに届けることで、お客さまも地元の方々も笑顔にできるような仕事に取り組んでいきたいです。
“人”との関わりを大切にして、成長を重ねてきました。
- '17-4月入社、新入社員研修
- 同期入社約20人のアソシエイト職の仲間と寝食を共にし、濃い研修時間を過ごしました。今はそれぞれ異なる地区・部署で働いていますが、同期が頑張っていることを知るたびに、私も“もっと頑張ろう”という力が湧いてきます。
- '17-5月東京駅
- 新幹線改札でのご案内を担当しました。お客様からは、きっぷのことはもちろん、周辺施設についても聞かれます。最初は、お客様が知りたいことを瞬時に説明できず、苦労しましたが、徐々に理解を深めていき、海外のお客さまや、遠方からいらっしゃったご夫婦に一生懸命ご案内した際、感謝を伝えていただいた時の笑顔は今でも忘れられません。
- '17-9月人事部 人事課採用係
- 就職活動を行う学生の皆さんにJR東海に興味を持っていただくにはどうすればよいかを考え、説明会などのイベントから面接までのフローを検討、企画しました。コロナ禍に直面し、対面スタイルから一変し、オンラインを駆使した広報を0からチームで模索したことは大変でしたが、思い出に残っています。採用に関わった方が入社し、同じ会社で活躍している姿を見るのは、とても嬉しいものです。
- '21-9月営業本部 販売・宣伝グループ
- コロナ禍に落ち込んだ旅客需要の回復の一助となるよう、大切な人に“会いたい想い”や“会う喜び”を思い出していただけるプロモーション、『会いたいをのせて』キャンペーンをJR6社共同で立ち上げました。各社の考え方が異なる局面では、ひとつのゴールに向かうまでの調整に苦労しましたが、はじめてのキャンペーン作りは、貴重な学びがたくさんありました。
- '22-7月営業本部 地域創生グループ取材当時
- 東海道新幹線沿線エリアの魅力を発掘し、観光プロモーションを企画・実行し、体験プランを開発するグループで、私は関西と首都圏エリアを担当しています。時には実際に現地に足を運び、施設の方が課題に感じていることを直接ヒアリングして企画案を練ります。お客さまがわざわざ新幹線に乗って沿線の観光地に足を運びたくなるような魅力を見つけて、プロモーションなどを設計することは、難しい場面も多いですが、非常にやりがいがあります。
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- 旅は、新しい発見に出会える貴重な時間です
- 行ったことのない街に出かけることにワクワクします。写真は、年越しでオーストラリアのメルボルンに旅行したときのもの。目の前に広がるワイナリー畑が絶景でした!旅の時間は、自分と向き合えたり、新しい発見に出会える貴重な時間です。
Profile
宮澤 理香
アソシエイト職
営業本部 地域創生グループ ※取材当時
2017年入社
文化構想学部卒