私の創造

広い視野と高い視座を持って、鉄道の安全・安定輸送を土台から支え、世の中に貢献していく。。

総合職(施設)
森田 卓志

仕事

東海道新幹線を安全に、安定して走らせることを支え続けていく。

生活や経済を支える「土木」に誇りを持っている。

土木は英語で「civil engineering≒市民工学」と言うように、私は、土木こそ人の生活や安全を支えると信じており、それをまさしく具現化しているものとして、東海道新幹線に憧れを抱いていました。大学の交通工学(都市計画)研究室で学んだ、鉄道の環境優位性や地域社会に与える影響の大きさにも魅かれ、当社に入社しました。
土木の現場に関わった仕事で、印象に残っている仕事があります。以前の部署で在来線の橋梁の架替え工事を担当した時のことです。列車の運行を妨げることなく橋梁を架け替えるためには、仮設の橋梁を旧橋梁の両側に架設し、その仮設橋梁に挟まれた狭い箇所で新橋梁を施工する必要がありました。しかし、その新橋梁の下部工施工時に掘削を進めていくと、地下水が想定と異なった状況にあることがわかり、工事は中断を余儀なくされました。工事再開後、地下水の対策工のために割かれたコストと工期を取り戻すべく、昼間は現場へ行きゼネコンやコンサルと議論を交わし、多くの知恵を集めて工事を見直し、その後は事務所へ戻り書類作成を深夜まで行うという日々が続きましたが、苦労よりやらなければという使命感が強かったためか、大変さを嫌に感じることはありませんでした。そして、コスト・工期ともに厳しい条件のなか、周囲から「間に合わない」と言われていた工事を完遂。完成した新しい橋梁上を列車が走っていくところを見た時、大変な達成感で胸が熱くなったことを覚えています。偶然にも、この愛着ある現場は現在の勤務地のほど近くにあり、付近を通りかかるたびに当時を懐かしく思い返します。

鉄道業には、ひたむきな実践と自分や仲間への厳しさが求められる。

現在は、豊橋駅前後約40kmの線路・土木構造物の維持管理を行う豊橋保線所において、所長として所員や関係会社をまとめ、新幹線の安全・安定輸送を支えています。事故防止には専門的な知識のほか、作業員一人ひとりが「絶対に事故を起こさない」という気持ちを強く持ち、「やるべきことはやる。やってはならないことはやらない。」という基本をひたむきに継続することが重要です。鉄道の工事は、一人でもルールを破ると作業員の命に関わります。自分だけでなく、周囲にも厳しくなければならず、高い緊張感のなかで業務に臨んでいます。また、安全を将来にわたって守るためには、人材育成が非常に重要です。一人ひとりの将来像を思い浮かべながら、厳しさと優しさを持って接し、若手を指導するよう心がけています。
入社以来、在来線や新幹線の現場における建設や維持管理の仕事のほか、企画・経営的なことなど、当時は想定もしていなかった仕事に携われており、より広い視野、高い視座から、改めて土木の仕事のすばらしさややりがいを認識することもできています。活躍のフィールドをより広く求めたい方には総合職をお勧めしますが、一方、ある特定の分野において技術的な高みをめざしたい方であれば、プロフェッショナル職のほうが、やりがいがあるかもしれませんね。

 

キャリア

幅広いフィールドでの経験を経て、土木のすばらしさを学んできました。

'03-4月入社、新入社員研修、現場研修
かけがえのない同期と出会い、ともに基本的な会社知識のほか、鉄道人としてのチームワークの重要性や、社会人としてのマナー等を習得しました。
'04-6月新幹線鉄道事業本部 新横浜保線所
新横浜駅周辺の東海道新幹線の線路・土木構造物を維持管理するため、「検査」「工事計画」「施工」のサイクルを経験。検査では、私自身がハンマーを握り構造物を叩き、構造物の健全性を評価しました。
'04-12月建設工事部 土木工事課
河川に架かる在来線の橋梁の架替えおよび3つの架道橋を新設する工事を担当。コスト・工期ともに厳しい条件でしたが、関係会社などと懸命に取り組み、なんとか完遂できました。
'07-7月中央新幹線推進本部 企画推進部
超電導リニアによる中央新幹線の実現に向けた調査や計画を実施しました。全国新幹線鉄道整備法や環境影響評価法等の法令手続きをクリアしなければなりませんが、当社では前例のないことばかり。次代の日本を創るプロジェクトにやりがいや誇りを感じながら進めることができました。
'10-7月総合技術本部 技術企画部
技術系社員の人事部的な部署に配属。当社にとって重要な財産である人材について、将来を見据えながら、深く考えを持つ機会となりました。
'13-7月新幹線鉄道事業本部 施設部 管理課
東海道新幹線に関する設計協議(部外協議)を担当する部署に配属。新幹線と交差する道路整備や河川改修等、新幹線に近接する部外者の工事や設備から、新幹線の安全や権利を守るという仕事です。新幹線の安全を脅かさないことを前提に、相手にとっても納得いただける形で話をまとめることの難しさを知りました。
'15-5月新幹線鉄道事業本部 豊橋保線所取材当時
 

これからめざすもの

これまでの「計画(リニア)」×「建設(在来線)」×「維持管理(新幹線)」といった一連のサイクルと幅広い経験で培った広い視野と高い視座を持って、中央新幹線開業後の3世代の鉄道のあり方を検討し、より長く、より便利に利用できる鉄道を実現していきたいです。

プライベート

  • 家族団らんで緊張感をリセット
    子どもが3人います。写真は末っ子の誕生日に家族で手巻きパーティ。子どもたちが飾り付けをし、妻が「舟盛り」を用意し、楽しく過ごしました。家族との団らんが緊張感をリセットしてくれます。
  • 新幹線沿線でイチゴ狩り
    家族でイチゴ狩り。子どもたちはこんな遊びが大好きです。東海道新幹線沿いは小田原・熱海・静岡・豊橋など、太平洋に面した温暖な地域が連なり、イチゴのほかミカン狩りもできます。また、山梨ではぶどうなどフルーツが有名です。エリア内で楽しい味覚狩りを堪能しています。
森田 卓志

Profile

森田 卓志

総合職(施設)
新幹線鉄道事業本部 豊橋保線所
2003年入社
工学研究科土木工学専攻