私の創造

リニア中央新幹線開業へプロジェクトを一歩ずつ着実に進める。

総合職(事務)
服部 智仁

仕事

小さな一歩の積み重ねが、大きな夢の実現につながる。

情報を正しく、効果的に発信していく。

就職活動での私の軸は、社会に必要とされている会社で、地に足をつけて長く働き続けたいということでした。具体的にはインフラ業界です。その中でJR東海を志望した理由は、日本の大動脈輸送を将来にわたって担い続けるという唯一無二の価値を提供しており、社会における存在意義が明確であること、また、リニア中央新幹線という、社会的な意義が大きく、世界でも類を見ないビッグプロジェクトに挑戦する企業としての姿勢に惹かれたためです。
リニア中央新幹線の意義は、開業から60年を迎えた東海道新幹線のバイパスとして、現在東海道新幹線が担っている東京-名古屋-大阪の日本の大動脈輸送を二重系化し、東海道新幹線の将来の経年劣化や巨大地震等の大規模災害に備えることです。加えて、超電導リニアによる移動時間の圧倒的な短縮により、東京-名古屋-大阪の三大都市圏が一体化し、日本経済・社会に大きな活力が生まれることが期待されています。現在私は、報道機関や投資家等に向けたリニア中央新幹線に関する情報発信、国土交通省との連絡・調整業務等に携わっていますが、こうした意義を正しく社会に発信することが重要だと考えています。
メディアでリニア中央新幹線を正しく取り上げていただくための打ち出しは、簡単ではありません。専門的な内容を多く含み、取り扱う情報の範囲も広いため、分かりやすい発信となるように努めています。また、関係者が多岐にわたり、発信した内容が日々の協議に与える影響も大きいため、世の中や受け手の反応等も意識しながら、丁寧な情報発信を心がけています。リニア中央新幹線の実現を通じて、日本の発展に貢献したいという、就職活動時に抱いていた想いを胸に、業務に邁進する日々です。

 

早期の開業に向け、目の前の課題を、一つずつ乗り越えていきたい。

これまでで印象に残っているのは、リニア中央新幹線のとある工区における工事ヤードの確保に向けた取り組みです。工事を進めるにあたっては、工事に必要な資機材などを置いておくスペースが必要です。しかしこれは簡単に用意できるものではありません。土地には所有者がいますし、建物が建っていたり、木々が生い茂っている場合もあります。必要とする土地を確保するには、地権者様と誠意ある交渉を重ねていくことが重要です。私が担当した工事ヤードも合意までに多くの協議を重ねてきました。その間、地権者様との信頼関係づくりを最優先に取り組み、最終的に合意に至ったときは大きな達成感が得られました。
リニア中央新幹線は国土強靱化基本計画や国土形成計画などの、日本の国土政策の根幹に位置づけられる重要なプロジェクトです。移動時間が大幅に短縮され、日本経済の中心である三大都市圏が一体化し、ビジネスのあり方やライフスタイル、余暇の過ごし方などが抜本的に変わるかもしれません。社会・経済活動に与える影響、波及効果も計り知れません。こうした効果を早期に発現させるためにも、一日でも早く実現したいという思いです。
しかしその遂行には、日々の地道な取り組みが必要であり、一歩一歩、積み重ねていくことが重要です。民間企業であるJR東海が建設主体・営業主体として、自らの責任のもとこのプロジェクトを主導していることを 誇らしく思うとともに、その一員としての責任の大きさを感じます。
東海地方出身の私は、小学生の頃、JRセントラルタワーズの開業を契機に名古屋の街が大きく変わっていく様を目の当たりにしました。あのときの感動は今も忘れられません。今度はリニア中央新幹線が日本を大きく変えていく日が来ることを楽しみに、一日でも早い開業に向け、事業の推進に取り組んでいきます。

 

キャリア

リニア中央新幹線の業務に長く携わっています。

'11-4月入社、新入社員研修
鉄道会社で働くにあたっての心構えや基礎的な知識を学びました。同期の仲間と寝食をともにした日々は、いい思い出です。
'11-6月新幹線車掌研修、駅研修(新大阪駅)、新幹線運転士研修
東海道新幹線がいかに多くのお客さまにご利用いただいているか、身をもって体感しました。運転士として東海道新幹線の運転業務に従事した際は、お客さまの命をお預かりしていることに、毎日が緊張の連続でした。
'13-1月東海鉄道事業本部 運輸営業部 管理課
在来線(愛知・岐阜・三重・長野)を管理する部署で、主に駅で働くプロフェッショナル職の若手社員への教育や、在来線部門の社員の技量を競う競技会制度の再構築などに携わりました。夢中で仕事に取り組んだ日々でした。
'14-7月人事部 勤労課
初めての本社勤務で、人事・労務関係の係争事案を担当しました。事実を正確に把握して、適切に判断を下すという、あらゆる業務に通底する基本を身に着けることができました。
'16-3月学校法人海陽学園(出向)
JR東海も出資している全寮制の中高一貫校へ、寮における生徒の生活支援やキャリア教育等を行うフロアマスターとして出向しました。生徒と寝食をともにしながら、他企業からの出向者と一緒になって、学園の運営・広報活動なども担当。これまでと全く異なる環境下に身をおかせてもらい、大変貴重な経験になりました。
'17-7月中央新幹線推進本部 中央新幹線建設部 計画部 用地企画(現:用地部)
リニア中央新幹線の品川-名古屋間の用地取得の管理、自治体との用地取得の事務委託協定、予算管理に関する業務に従事しました。
'19-7月中央新幹線推進本部 企画推進部取材当時
リニア中央新幹線の、主に用地の分野に関わる国土交通省との協議を担当しました。現在はリニア中央新幹線に関する開示資料の作成・国土交通省との調整などの業務を担当しています。

これからめざすもの

まずは、一日でも早いリニア中央新幹線の品川-名古屋間の開業に向けて、全力で取り組みます。ゆくゆくは、名古屋-大阪間の開業に向けた準備、計画などにも携わりたいと考えています。

プライベート

  • 水族館で過ごす週末
    週末は家族と過ごす時間を最優先にしています。乗り物好きの長男は新幹線やリニアも大好きですが、今は魚のターンのようで、水族館へ遊びにいくことが多いです。
服部 智仁

Profile

服部 智仁

総合職(事務)
中央新幹線推進本部 企画推進部 
※取材当時
2011年入社
法学部卒