私の創造

日本全体における
移動手段の最適化を
中央新幹線で実現したい。

  • 総合職
  • 運輸系統

齋藤

仕事

“すべてはお客さまのために”
という本質は、どんな時代も
変わらない。

中央新幹線開業に向けて
輸送計画を策定する。

鉄道の“商品”とはダイヤです。現在私は、将来の中央新幹線開業を見すえ、そのダイヤづくりに携わっています。具体的には安全安定で利便性の高い輸送計画およびそれを実現させるために必要な設備仕様、お客さまサービスを提供する係員の業務取扱内容などの計画、策定といった業務です。人口動態や経済状況など、さまざまな要因を考慮して、最も合理的と思われる輸送計画を何パターンも用意し、それに伴って必要となる設備等のスペックを定めていくわけで、いわば未来の“商品”を生み出す仕事といえるでしょう。中央新幹線のプロジェクトに自分の足跡を残せることに、大きなやりがいを感じています。

私が運輸系統を選んだのは、輸送サービスの直接的な提供者として、お客さまに最も近い場所で、お客さまの笑顔を目にできることに惹かれたためでした。中央新幹線が開業すればお客さまの利便性は飛躍的に向上し、社会、経済に大きなインパクトを与えることになります。そのときのお客さまの笑顔を心に描きながら、私は日々の業務に取り組んでいます。

東海道新幹線、
在来線での経験を財産として。

私がダイヤの策定に携わったのは、東海道新幹線の波動計画を担当したときが初めてでした。東海道新幹線では多くの臨時列車が走っており、その数は多いときで1日100本以上に達します。この臨時列車の本数や設定する時間帯は、お客さまのニーズにきめ細かくお応えするために毎日異なります。波動計画とは、こうしたニーズの変化にお応えする臨時列車計画のことを指します。私が波動計画を担当したのは2011年から2013年にかけてでしたが、当時は東日本大震災の直後ということでお客さまのご利用が日々大きく変動していました。通常の波動計画は運行の数か月前に決定しますが、従来の方法では変動するお客さまのニーズに十分お応えできない状態が発生していました。そこで通常の波動計画に加え、直近の需要動向や指定席の売れ進みなどのデータを活用し、営業日直前に追加の臨時列車を設定する取り組みを実施し対応。経験のない大震災後についても、お客さまの需要にしっかりとお応えすることができました。仕事を通じて社会に確かな貢献ができたことは、私にとって大きな喜びでした。

また在来線で乗務員のマネジメント業務に就いたことも、大きな財産となっています。東海道新幹線がシステムによって支えられている面が大きいのに対し、在来線は“人の力”によって支えられている面が多くあります。「いざというときは我々がお客さまをお守りする」という鉄道員の“魂”や“使命感”を現場の乗務員から教わりました。この本質は、東海道新幹線はもちろんのこと、中央新幹線においても変わらないでしょう。

こうした経験を大切にし、常にお客さま目線を忘れることなく、中央新幹線開業に向けて取り組んでいきたいと思います。

キャリア

常にお客さま目線を忘れず、
業務に取り組んできました。

2006

4月

入社、新入社員研修、現場研修

社会人としての基礎を学びつつ、今も濃厚に続く同期との関係を構築できた時期です。また、現場研修では現在の業務にもつながる鉄道の基礎を吸収できました。

2008

1月

新幹線鉄道事業本部 運輸営業部 
輸送課(輸送列車指令)

緻密に構築されたダイヤに基づき、鉄道の運行の管理に携わりました。安全安定輸送のため、鉄道の運行を俯瞰的に見ることを学びました。

7月

新幹線鉄道事業本部 運輸営業部 
管理課(人事関係業務)

現業部門、計画部門の組織づくり、働く社員が主体的に前向きに働くための教育、任用等に取り組みました。高いお客さま満足度を実現するためには、社員一人ひとりのパフォーマンスを高めていくことが重要だと学びました。

2011

7月

新幹線鉄道事業本部 運輸営業部 
輸送課(波動計画)

お客さまの需要に合わせ、東海道新幹線の日別、時間帯別に必要な列車本数を決定し、設定する業務を担当しました。商品(ダイヤ)の提供を通じて世の中に貢献することの喜びを実感しました。

2013

7月

東海鉄道事業本部 神領運輸区
(管理者業務)

初の在来線業務です。年齢も経験も自分より上の乗務員を管理者としてマネジメントしました。職場を活性化し、質の高いサービスを実現するために、乗務員とひざを突き合わせてコミュニケーションを取りました。

2015

7月

東海鉄道事業本部 運輸営業部 
運用課(企画サービス)

在来線職場で提供する接客サービスのコンセプト、社員教育のあり方などを検討しました。

2017

7月

中央新幹線推進本部 
企画推進部(運輸) ※取材当時

中央新幹線開業後のダイヤ検討や、それを実現させるために必要な運転関係、営業関係の設備、運輸系統係員の組織や体制、業務内容等を検討しました。

2021

7月

総合企画本部 投資計画部

東海道新幹線、中央新幹線の運輸営業関係の設備投資計画の策定、承認を行っています。多額の費用により導入する各設備の投資効果を最大化するべく鉄道事業本部と連携し、経営の中枢として全社的な視点で計画の調整、承認を行います。

2024

7月

総合技術本部 技術開発部

運輸系統業務の高度化、効率化を技術面から支援するため、技術開発の企画、推進を行っています。鉄道事業本部の課題を抽出し、中長期的な社会情勢の変化や技術の進化をふまえ、ICT等の先進技術を積極的に取り入れ、絶対の安全、より良いサービスの提供を目指します。

これからめざすもの

中央新幹線は、日本全体での人の移動を最適化する可能性を秘めています。将来はその開業後の運営に携わり、日本の交通リソースの最適配分を通じて、社会の活性化に貢献したいと考えています。

プライベート

家族で宮古島へ

旅行が好きで、長い休みが取れたときは、国内・海外問わずに家族旅行を楽しんでいます。写真は2014年のゴールデンウィークに訪れた宮古島です。宮古ブルーの海を眺めながら過ごした日々は最高でした。

キャンプを楽しんでいます

ここ数年、キャンプが我が家のマイブームです。3泊4日の長期キャンプも含め、いろんな場所で楽しんでいます。写真は友人の家族と訪れた浜名湖で見た夕陽。ゆっくりした時間の流れが、キャンプの一番の楽しみです。

Profile

  • 総合職
  • 運輸系統

齋藤

中央新幹線推進本部 企画推進部 ※取材当時
2006 年入社 工学研究科都市環境工学専攻修了

超電導リニアによる中央新幹線

この社員が関わっている事業

超電導リニアによる中央新幹線

将来にわたり使命を全うするために

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