教育の三本柱 [OJT] [自己啓発] [集合研修]
教育の三本柱
当社の教育制度を図式化すると、右のようなイメージになります。
JR東海は現在、大量退職期に入っています。今後も安全・安定輸送を確保し続けるためには、次代の担い手である若手・中堅社員への技術継承を着実に行いつつ、世代交代を円滑に進めていかなければなりません。
新しい時代にすばやく対応できる能力育成を主眼に、各々のキャリアに応じたステップアップができるような教育体系を整えています。
今回の特集では、「OJT」と「自己啓発」についてご紹介していきます。
せっかくの機会なので、海外留学制度を利用した社員から留学制度を利用した経緯などについて、コメントをもらいました。
入社12年目を迎えましたが、これまで、駅や乗務員、人事関係の部署を経験するなかで、当社の鉄道事業を支える「人」の重要性、および決まった答えのない「人」をマネジメントすることの難しさを学びました。
テクノロジーは日々進歩していますが、その一方で鉄道には人の判断力・技術が不可欠な仕事が多くあり、また、その領域は多岐にわたります。
多様な人材、組織の能力を引き出し、それらをひとつのゴールへ結びつけて行く、日々環境が変わるなか、特に中央新幹線開業や高速鉄道の海外展開に向け新たなステージへ進もうとしているなか、この課題をどのように成し遂げて行くことができるのかを考えたいと思い、海外留学を志望しました。
アメリカには人材マネジメントを専門に扱う修士課程があり、そこでアメリカ企業をはじめとするさまざまな会社の事例と当社とを比較することにより、より客観的に上記課題に取り組み、また国内では得ることの難しい新たな視点を得ることができるのではないかと考えました。
私が現在在籍しているミネソタ大学カールソンスクールオブマネジメントには、ヒューマンリソースマネジメントを専門に扱う修士課程があり、そこで日々、経済学、統計学、心理学、教育学、社会学等、さまざまな切り口から、企業における人材マネジメントの手法を勉強しています。講義や議論を通じ、今まで当たり前だと思っていたことが外では実はそうではないことに気づき、日々新たな発見のある、とても刺激的な生活を送っています。最初はとにかく吸収することに精一杯でしたが、残りの留学生活では、帰国後具体的に何ができるのかを自分なりに考えたいと思います。
海外留学は当社における人材育成制度のほんの一例であり、ほかにも多くの制度、プログラムがあります。自分の力を高め、社会に貢献したいという高い志のある方に、JR東海は最高のフィールドだと思います。
市川 淳一(2004年入社)
※取材当時の情報です。